* お題他 *
□『バカップルへ30題』
12ページ/14ページ
まったり亮春・亮介視点
* 13. お昼寝 *
「ねぇ、兄貴?」
「……」
「兄貴ー?」
「……」
「……兄貴ってば寝ちゃったの〜?」
頭の上から春市の情けない声が聞こえてくる。
完全無視で細い腰にしがみつく俺に、ハァ、とため息が降りかかった。
休日の朝練と午後練の狭間、つまり昼飯を食った後の自由時間をどう過ごそうかと考えた俺は、春市の部屋に乗り込むことに決めた。
桑田を追い出し、ゾノも追い出し。
特別『悪さ』をするつもりはないけど、疲れた身体を癒すには春市にくっつくのが一番だからね。
二人が出て行った後、しっかり鍵をかけてオロオロする春市もろともベッドにダイブ。
慌てる春市の腰にしがみつき、あとはこうやって狸寝入りを決め込めば、何だかんだ甘い春市は動けなくなる。
「……も〜…」
ふぅ、と零れた小さいため息と苦笑の後に、俺の髪に触れる細い指。
ボディシャンプーと洗い立てのTシャツの香りを嗅ぎながら大人しく顔をうずめていると、髪に絡んだ指が気遣うように俺の頬を撫で降りて。
「おやすみ」
唇を掠め、枕もとの雑誌にそっと伸びた。
外で騒ぐ誰かの声。
カーテンを揺らす初夏の風。
頭上でページがめくれる乾いた音。
まどろむにはちょうど良い、午後のひととき。
-オワリ-
未送信ボックスに残ってたので、寝る前とお昼休みにちょこちょこっと書き足してみました。
お久しぶりなのにリハビリ的短さですみません><;
亮春大好き!!^^
ご来訪ありがとうございます^^
2012/9/21 ユキ☆
★ Clap
⇒いつも拍手ありがとうございます!励みになります^^