* 倉亮 *
□『誰にも渡さない』
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140文字で書くお題ったー 『貴方は倉亮で『誰にも渡さない』をお題にして140文字SSを書いてください。』 をお借りしました。
倉持って面白そうだし優しそうだし野球してるとこ格好良いし、結構人気あるんじゃないかな？ってところから激短SS。
亮介さん視点です。
練習明けの充実感と気だるさを抱え寮までの道を歩いていると、背後から消え入りそうな声が掛かった。
「あ、あの」
振り返ると可愛らしい女の子が立っている。
もじもじとした様子に嫌な予感を覚えつつ表面上は笑顔を見せる。
俺の人当たり抜群な微笑みにホッと表情を和らげた彼女は、案の定「倉持くんいますか」と訊いてきた。
嬉しいような哀しいような、こういう予感は驚くほどよく当たる。
「ごめん、２年の事は解んないや」
と、この後待ち合わせしてる事など微塵も見せずに微笑むと、女の子はぺこりと頭を下げて泣きそうな顔で去っていく。
「お前…。精一杯の勇気を踏みにじったな」
「人聞きの悪いこと言わないでよ。知らないって言っただけじゃん」
俺の答えに事情を知らない純が苦虫を噛み潰し、同室の後輩が震え上がった。
あーあ。
これでまた魔王だの女の子にも容赦ないだの言われるかな。
でもああいう子を親切丁寧に自分の彼氏に会わせてあげるほど、俺は自信家でも人間が出来てもいないんだよ。
-ｵﾜﾘ-
倉持って結構もてると思う。
亮さんはそれが誇らしいんだけど、やっぱり可愛い女の子には勝てないと思ってる。
倉持が望むなら身を引くべきだと思いつつも、誰にも渡したくないから出来るだけ会わせたくない。
とか思ってるんじゃないのかなぁ。
ああもう健気！亮さんてなんて可愛いの？
でもね、亮さん！
倉持はそんなあなたが大好きなんですよ！！
と、声を大にして教えてあげたい(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
■ Ｃlap
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2013/12/17 ﾕｷ☆