* 倉亮 *

□『やっと見つけた運命の人』
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801CPお題(甘イチャ編)やってみたー 『倉亮で甘甘な創作するならお題は/@秘めごとは二人の寝室で/Aやっと見つけた運命の人/B最初は遊びのつもりでした』を全部お借りしました。

亮介さんが別人のように甘く(少し軽いかも。イメージ壊したらごめんなさい;)、倉持は相変わらずワンコです。
大学生倉亮。どうやら別の大学っぽい。
ピロートーク。









お前に本気になるまでは溜まるたびに適当なヤツとこうして寝てた。
後腐れなければ誰でも良かったし、むしろ女の子相手に面倒な事になるぐらいなら自分が下でもまぁいいかってぐらい単純な行為だった。


「何考えてるんですか?」
「敬語。もうお前の先輩じゃないんだけど?」
「あー。癖ってなかなか抜けないっスね」


その言葉自体抜けてないのを自覚しているのか、頭を軽く掻いた倉持が照れ笑う。
腕枕してもらいつつじっと見上げれば、相好を崩した倉持が体を起こし俺のこめかみに口付けてきた。


「…ん、」
「で、何考えてたんです…?」


吐息が目尻に掛かってくすぐったい。
まだ余韻に浸っている身体がすぐ様疼いて、両手を首に絡め抱き寄せた。
ぎしっとベッドが鳴く音に否が応にも期待が高まる。


「教えてくれないと解らないんですけど?」


騙されませんよと言わんばかりに繰り返される意地悪なキス。
それをあちこちに受けながら、心とは裏腹に『べ』と舌を出して余裕ぶった。


「秘密。お前に話すことじゃないよ」
「はぁ…。相変わらず連れないっスねぇ」
「ちょっとぐらい秘密があった方が盛り上がるじゃん」


がっくり、と項垂れる倉持の頭をヨシヨシと撫でて、ぎゅっと強く抱きしめる。
はぐらかした事を察しながらも、俺が言いたくない事は聞こうとしない倉持。
その優しさに俺はいつもつけ込んで、後から後悔するようなヒドイことまで言ってしまう。

だけど今日のはいつもの天邪鬼な暴言ではなくて、倉持とずっと一緒にいたいからこそ言えなかったんだって気付いてる?


倉持は俺にとって大切な人で、誰よりも特別な人。
嫌われるのが怖いとか。
幻滅されたらどうしようとか。
考え出したらきりがない。

………ああホント。
最初は遊びのつもりでした。とか冗談めかしても言えないぐらいお前にハマっちゃうなんて嘘みたい。



でも嘘みたいなホントのことだから、


「責任、取ってよね」
「へ?」
「約束」


一方的ににっこり笑って取り付けると、何となく意味に気付いた倉持が力一杯抱きしめてきた。


「約束します!」
「うん」
「ヒャハッ」
「じゃ、腰が痛い俺の為に明日の朝食当番よろしくね」
「…え、」
「責任とってくれるんでしょ?」
「そっちスか!」
「うん。何だと思ったの?」


…いえべつに。
しょんぼり口を尖らせた倉持がおかしくて、その先端にちょん、とキス。


「ところで。明日の朝の心配もいらなくなったことだし―――こっちの責任も取ってくれるんだよね?」
「…!勿論です!」


擦り付けた腰に手を当てた倉持がぱっと表情を晴れやかにする。

ゆっくり迫る薄くて甘い唇が俺の全身を支配するまで―――あと僅か。














一生側にいてねなんて恥ずかしいことやっぱり言えやしないけど、こうやって軽口叩きながらずっと2人で過ごせたらいいね。







-オワリ-






甘甘を書くお題だったので、思いきって倉持大好き!と前面に押し出してみました。
亮介さんだってたまにはこんな気分になるのです。


ところで今日ってポッキーの日だったみたいですね。
ポッキー絡みだと思われた方、全然関係なくてすみません^^;



ご来訪ありがとうございます!

2013/11/11 ユキ

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