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森のフォーラム

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Re:短編小説
夏子
[ID:578511b]
昔から女癖の悪い奴だった。
口のカルい調子のいい男、でもどんなに浮気しても最後には私の所へ帰ってくる。
「もう一度、俺とやり直してくれないか」
まぁいいか。とその時の私は思ってしまった。初婚の時もそんなノリだった気がする。ちっとも反省を活かさない私。
名前を書いて、(こんな紙切れ一枚で人の気持ちを縛り付けられるわけがない。)印鑑を押した。


「え?彼とは離婚したんでしょ?」
「あれからまた再婚したのよ」
「…は?」
「あ、って言っても一度離婚した人とは再婚ってできないらしくてね。役所には届け出できなかった」
「は?いや、え、何で?あいつと!?」
「本当にね。よりにもよってあいつとね」
「…子供がデキてたとかそういうの?」
「ううん。違うよ」
「あんたそれでいいの?」
「今はいいよ。でもすぐ別れるかな」
「あのねぇ…。離婚てそんな簡単なものじゃないでしょ」
「知ってるよ」
「そりゃそうでしょうね経験者」

初めて彼と出会ったとき私は彼のお嫁さんになるんだと一目でわかった。
運命の赤い糸を本気で信じてた純朴な女の子は、成長して、赤い糸で雁字搦めになっている。ほどけないし切れもしない。
きっと私は一生、こう。一生、彼と一緒に馬鹿をやる。

「また離婚したって懲りずに再婚するね私は」
「宣言すんな」

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