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Re:短編小説
SARAN
[ID:20130113]
サイトで更新している短編夢小説、
『5ページに紡ぐ夢物語集』から
「怪物の王子様」の1ページ目を(^^)
続きが読みたいと思って下さる方がいたら、是非サイトにお越し下さいね♪
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昔むかし・・・ではなく、遠い未来の王国。
そこには大きな金色の羽が生えた、王子様がいました。
俗にグリフィンと呼ばれるその類は、夜になると狂暴な鳥類へと変化してしまうのです。
王子様は、毎晩自ら牢屋で過ごして、自分から皆を守っていました。
そんな優しくて強い王子様は、皆の人気者でした。
王子様には願いがありました。
「私は、この世で1番心美しい者を、私のたった一人の姫にしたい」
「私の姫よ、今どこにいるのか・・・今すぐにでも、この羽を羽ばたかせて、君のもとに飛んで行けたら」
しかし王子様には願いと共に・・・願いがあるが故に、一つの悩みがありました。
それは・・・姫が自分を見た時、この羽のせいで怯えないだろうか。
グリフィンだと分かれば、恐がるのではなかろうか。
・・・そんな、悲しい悩みでした。
パタン。
私は絵本を閉じた。
いつの年になっても、物語は好き。
だって、その時だけは、夢見てもいいんだもの。
・・・王子様、心配いらないわ。
あなたみたいな素敵な人を、姫はきっと嫌わない。
姫もきっと、あなたを探しているわ。
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