forestpage

】さんのロビー
ロビーに戻る 新しいHPを作成 フォレストID設定変更 フォレストサービスを利用する ログアウト

森のフォーラム

フォーラム違反連絡

以下の質問内容について「ルール」に反していると思われる部分を選んで下さい。
ご連絡いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。

Re:短編小説
氷夜
[ID:hiine06]
今日も私の背後では、彼がうだうだごろごろ寝そべっている。

「今日は書かないの?」
「お前が邪魔しないなら、書いてもいい」
「じゃあ、俺の前で書く日は二度とこないのか……」
「……つまり、お前は私が書いてたら邪魔する気なんだな」
「もちろん。当たり前じゃん?」

にこ、と彼が笑う。
私は、もう二度とこいつの前で小説など書くものか、と心に決めた。
だが、彼に見られたくないのはパソコンに書いている小説で、趣味で書くぶんは別にいい。
私はルーズリーフを抜き出して、シャーペンを走らせた。

「それはなに?」
「学校用。これでも文芸部だしね」
「あー、そういえば、年明けに提出するんだっけ?」
「うん。でも、なかなか決まらないんだよな……」
「なに書こうとしてんの?」
「こう、視点がくるくる変わってくような話。最初はある男で、次に男がすれ違った女……みたいな」
「面白そうだね。でも、君の才能じゃむ」

彼が言い終える前に、私は手近にあった辞書を投げた。
彼はとっさにかわし、辞書が畳の上を一度だけバウンドした。

「あっぶな! なにそれ危ないじゃん!」
「お前が余計なことを言うからだろ!?」
「事実だ!」
「黙れよ!」

私が次にシャーペンを投げると、彼は指と指の間に挟むようにして取った。
なんかカッコいいなちくしょう。

「お前、動くな! 大人しくしてろよ!」
「いや、動かなかったら死ぬよ? 死にはしなくとも怪我するよ?」
「病院行きにはならないよ」
「暴力反対!」
「それを言葉の暴力にも適応させろ!」

私は手近にあった教科書を丸め、思いっきり彼のあたまを引っぱたく。
スパーン、と気持ちのいい音がした。



***
私と彼パート3です。
当たり前ですが、私=氷夜ではございません。

もっとも当てはまる一つを選択して下さい。


フォレストID ※必須




戻る