以下の質問内容について「ルール」に反していると思われる部分を選んで下さい。
ご連絡いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
Re:短編小説
卍
[ID:ayu1126]
ぼくは今日も人を斬る
まだあたたかい体は、赤い液体を噴き出しながら、小刻みに痙攣している
いつの魔にやら見慣れてしまったそれは、もうぼくに吐き気をもたらすことはなかった
赤い液体でぐしょぐしょになった衣服を脱ぎ、井戸水を頭から被る
お湯はないから、冷たくても我慢だ
それから、ご飯を食べて、酒を飲んで、刀の手入れをして、床に就く
なんら代わり映えしない、ぼくの日常
ぼくは今日も人を斬る
ぼくらの殿が創ってくれる、争いのない世界のために
はたしてそれまでぼくが死なずにいられるのかは、殿でもわからないだろうけどね
−−−−−−−
当時の人は「ぼく」とか言わないよね
戻る