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森のフォーラム

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Re:短編小説
夏子
[ID:578511b]
連投すみません。


俺の彼女は嫉妬深い。
俺の全てを把握して管理したい。できるなら部屋に閉じ込めてずっと私だけを見ていて欲しい。付き合い始めの頃、それがどんなに素晴らしいことか切々と彼女は語っていた。

彼女と付き合うということは一にも二にも彼女の嫉妬の目に耐え続けることだった。
俺は彼女を愛していたし、慣れてくると嫉妬だって可愛いものだ。
そしていつしか俺は嫉妬されることに愛情を感じるようになった。
深く深く嫉妬されるほど彼女は俺を愛しているのだと。嫉妬に歪んだ表情に、激しく劣情を駆り立てられた。
俺は愛されている。もっともっと彼女に愛されたい。
俺は浮気を繰り返すようになった。


「どうして!何で浮気するの!?」
「ごめん…」
「謝るくらいならしないでよ!」
「うん。もう浮気なんてしない」
「そのセリフは何度も聞いた!本当はもう私のことなんて好きじゃないんでしょう!?でも許さないわ!絶対に許さない!!」

声を荒げて激しく喚く。
何度も何度も裏切られて、それでも別れるなんて言わない彼女は心底俺に惚れている。
もう俺無しじゃいられないんじゃないか。もしここで「嫌いだよ」と肯定したら彼女は絶望で死んでしまうんじゃないか。
嗚咽混じりの泣き声に激しく興奮した。背筋がゾクゾクする。

「俺が愛しているのはお前だけだよ」
「嘘ばっかり…!」

嘘なもんか。じゃあこの堪らなく愛しくて、もう部屋に閉じ込めて一生俺だけを見ていてほしいと思うこの気持ち。愛じゃなければ何だっていうの。



読後感の悪いものばかりすみません。

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