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Re:短編小説
まなか
[ID:shiroikotori]
いやー……ついに100越え……。久々に来てみたらびっくりです。みなさんありがとうございます。
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"独り言"
目を閉じて、自分を思い浮かべてみるといい。どんな顔をしている? どんな表情でいる?
そいつがゆっくりと口を聞く。
「あいつってウザい」だの「いいんだよ、これが俺らなりのコミュニケーションってやつなんだから」とか、醜いことを言い始めて僕は頭を抱える。
全部今日の僕の発言。
その内勝手に喋り初めて。「あいつのこと友達だなんて思っていない」「親なんて早く死ねばいい」
全部全部、僕の思い。
いよいよ頭を掻き毟る。
彼、は僕自身であり、一番の敵であり、ライバル。
「明日、俺告白するから」
「無理だよ、お前みたいに特技もいいとこもない奴は」
「うるせぇなぁ、今まで、アピールはしてきたっつの」
「アピールってあれだろ。『山本って何カップ?』」
……我ながら下品な笑い声を上げる奴。
「まじで、うるせぇー……」
「山本もそう思ってるよ。トモダチもな」
話せば話せば墓穴に嵌るだけなんだが、癪にさわるのでついつい喋り続けてしまう。
「俺が悪かった! 星川には明日謝るし、今日の晩にでも親父の肩揉みしてやるさ」
「マジめんどくせぇ――ってな」山本が見たらきっと僕の告白は失敗するに違いない、そういう顔をしている。
僕はため息をつく。
「たまにはいいこと言えねぇのか」
「松本に金返してないよな」
押し黙る。悪いとは思っているけど……。
「いんじゃーねぇ?」
「それも! 明日、返すよ! おやすみ!」そう言って布団に潜り込む。
一人で昼飯食ってる奴を見ながら浴びせるような笑い声が聞こえる。
「ちくしょー、明日はボッコボコに言い負かしてやる……」
「楽しみにしてるよ」
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テーマが思いつかなくて……微妙な出来になったかも!
ありがとうございました。
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