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森のフォーラム

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Re:短編小説
狂花祐成
[ID:mikadukisaki]


【送愛、】
(愛したお前に捧げる)



午後4時、この丘がオレンジ色の光で満ち溢れる時間。
"ぼんやりとした"自分の手を見つめながら、後ろの桜の木を触ると、やはり"触れなかった"
何度目かのため息。相変わらずの体、そして慣れてしまったことに脳内ではため息は止まない。


**月**日俺の死んだ日
この日は何故か、失ってしまったはずの心臓が変になる



それでも、


(心臓も命も失くしたのに"成仏"出来ないなんて、心臓が変になるなんて俺はかけがいのない何かをなくしたから?)


す、と誰かの気配を感じ、太い桜の幹の裏に隠れ(いや、幽霊だし見えないから意味ないけど)る。
ちらり、とこっそりと後ろを覗いてみれば、いつもの…昔と変わらない、『あいつ』、がいた。
必ず、毎日俺のところに来てくれるあいつ。
自分を1人にさせた…先に逝った俺をまだ愛してくれる、愛しき恋人。


ああ、こいつがこんな優しいから俺はまだ成仏出来ないのか。


桜の木に添えられたあいつの手に、上から消えかかっている自分の手を重ねる。
ぎゅ、と握ろうとすればあいつの手を透けて空気を切り幹までもが透けた。
つまらない世界から自分が消えた途端、素晴らしく見えた。
俺がいない世界は素晴らしい。しかし、




しかし、お前にそんな表情をさせるこの世界が酷く憎らしい。




「…行ってこい、」


待つことしか出来ないなら、俺はずっと待っているよ。
もうすぐ来ると直感が知らせているから、
この虚無の世界とこの空っぽの腕をお前で満たす準備をして待っています。



(俺が死んでから、もう二年もの空白の時が経った)
(まだ成仏はしたくない、お前が来るまで待っていたいんだ)



+++
連続投稿ごめんなさい。今度は彼氏sideでいってみました。…はい駄作。
説明すると、この恋人はまだあの彼女を思い続けこの世界を成仏できぬまま彷徨っているんですね。
すごく分かりにくいのですが、桜の木の下に恋人は埋められてそのままその木の前で木と一緒に、いつも墓参りに来てくれる恋人を迎えているんです。
でも彼女は成仏できていない、ましてや幽霊になった自分が見えるはずもないし自分の声が伝わるわけもないからただ顔を見るだけなんです。
だから彼女もこっち(=死んだ人間になること)に来ることを待つことしか出来ないんです。悲しいよ悲しいよ。
心臓を失くしたっていうのはきっと死亡原因が心臓刺されたとかそんなんでしょう←適当

彼氏の口調ところどころ現代では変わった口調にしてみました。
実はモデルが創作小説のある2人だったり。まあそれは後ほど行きます。
この2人はきっと幸せになるはずです。


…もしかしたら続きでハッピーエンドを書くかもしれませぬ。
ここまで小学生の戯言、文に付き合ってくださり有難う御座いました。

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