ぷよぷよと、
□甘いもの
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足取りを速めて約20分。
当然、もう私はへとへとで。
『シェゾ……少し、休もう?』
シェゾは少し焦ったような顔をしていた。けど、今回は驚く事に素直に休ませてくれた。
『おお、休ませてくれるなんて珍しいね。明日雨かなあ?』
「ぐだぐだ言っていないでさっさと休め。何となくだが、嫌な予感がする。」
『へえ、シェゾでも焦る事あるんだねー。』
にひひ、と笑った私の顔を見たシェゾもまた、黒い笑顔に変化した。
「未来はよっぽど俺の闇の剣の餌食になりたいんだな。」
私は鳥肌がたって、顔が青ざめていく。
『いやいやいや、そんなことないよ!!うん、シェゾは世界一の闇の魔導師だしっ』
「次は無いからな」
『うん、わかったー……。はは、はははは……』
いやあ、熱が出た時の可愛いシェゾは何処へ……!!
「休めたか?」
ここでシェゾに、ううんって言ったら絶対危ないよね、危ないよね……っ!!
ここは自分の命が可愛いから、安全なルートの答えを出そう。
『や、休めたよ……!』
はは、と私が笑って立とうとしたとき。
何かが私の横に墜落した。