ぷよぷよと、

□変態の秘話
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『もー疲れたよ。休もうよ、シェゾ』

「だめだ。」

『ええ!?シェゾの鬼畜ー。馬鹿ー。』

「っは、何度でも言え。」


何だよこいつ……!!
鼻で笑ったよな、今。絶対鼻で笑った!

「もうすぐセルディにつくぞ」

はぁ……。人の気持ちなんか全然分かってないね。もー、この人ってば。


シェゾの目線の先にあるものは、鉄で出来た看板。


『ここが、国境?』

「ああ。ちなみにもう国境越えたぞ」

え、ん?あまりにも呆気ない。
だって普通、国境越えたら「越えたー」やったねぱちぱちみたいな……。


「この大陸では国境に関する税金の制度は廃止されているからな。出入り自由だ。」


『ほお、そうなんだ。あ、あれって街?』

「ああ。まずはあそこで情報収集だ。」


そういってシェゾは私の手をとった。

や、まてまてまて、私落ち着け、落ち着けよ!というか心臓煩いよ、もー!!
顔が赤くなる。いや、トマトだ。これどうみても絶対熟したトマトだ。

繋がれた手から、シェゾの温もりを感じる。……暖かい。

―って、私は変態か!!



でも、繋いだ本人は何事もなかったかのように呟いた。


「―ワープ」
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