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□悦ト鬱 己龍
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あれから
幾日が経つのでしょう…
心はもう その形を留める事など
出来ないのです

からからから…と回る
赤い風の音が唯一

私を現に縛る手枷


あれから幾日も経たぬ間に

「絶ヲ望ム」想いだけが心を蝕み喰らうのです
からからから…と回る
赤い風の音も何処か夢…?

それとも現の微睡…?


奥を覗けば目に映る酷
有様は無様 迫る宵の刻

咲いて咲いて咲き乱れ
散るが花の悦
艶に見えた徒の花
眩しい闇の匣

枯れて 枯れて 枯れ朽ちて
咲くは花の鬱

決して咲かぬ徒の花
努々忘れぬ様



溺れて…
浮かび上がり…
刹那…
弾けて…
崩れ消えてしまう…
そんな私は…

「泡沫」


くるくるくる…
からからから…

赤い風の音が誘う
十六夜いざさらば

奥を覗けば目に余る酷
有様は無様 迫る宵の刻

咲いて咲いて咲き乱れ
散るが花の悦
艶に見えた徒の花
眩しい闇の匣

枯れて 枯れて 枯れて朽ちて
咲くは花の鬱

決して咲かぬ徒の花
努々忘れぬ様


咲いて咲いて咲き乱れ
散るが花の悦
艶に見えた徒の花
眩しい闇の匣

枯れて 枯れて 枯れて朽ちて
咲くは花の鬱

決して咲かぬ徒の花
努々忘れぬ様

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