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□ひととき
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雲一つない晴れやかな空の下、木陰にいる彼に近付きプロポーズ。

「は、ぁ?」
呆れたように眉を寄せる彼の表情は、何となく好きだ。
もっと彼の顔を歪ませてみたい、けれど幸せそうに、優しく笑う彼の顔もみたい。
自分は何と矛盾した者なのか、とそれこそ呆れてしまう。
そんなことを考えていると、目の前にいる自分より少し大きい恋人はぱちくりと目を瞬いていた。
こちらが珍しくなんの反応も示さないので不安になったのだろう。
彼ことワカメ、ギルはもう二十歳になったというのに思考が子供のところがある。
そこがまた可愛らしいのだが。
「どうしたんですか、ギルバート君」
「………お前こそどうしたんだ」

「何にもナイですヨ?」

そうニコリと微笑み、彼を抱き締める。
鋭そうで、案外鈍いギルバート君。
………のくせに。

「お前、最近いつ寝た」


「………ねぇギルバート君、その質問少しおかしくありませんカ?確かに最近君と夜の営みは出来てイマセンが」

しかも雰囲気ぶち壊しなんデスガ。

「おかしいのはお前だ」
反抗期なのか彼の口調はどんどん冷たくなってゆく。
彼のデレ期は終わってしまったのだろうか。
はぁ、とわざとらしい溜め息をつくと仕方なく彼から離れる。

「たった2、3日前くらいカラですよ」
「馬鹿」

あぁ、もう。
私が答えた途端、彼は顔をくしゃりと歪めた。
君がそんな顔をしていいのは私ではないでしょうに。
「大丈夫デスよ、おじさんまだ若いでスからねェ」

ケラケラと笑う私を見て少し安堵したのか、彼の目元は柔らかくなった。
その姿に、ドキリとする。
…………狡い。そんな表情。

「…………ギルバート君、私、最近寝れてないんでス」
「……あぁ………?」

そんな事は知っている、と言いたげな彼。
あぁ、もう、本当に、身体だけ大きくなったこの小さな子供は。

「寝かせて下サイよ、君が」
「……………は……………?」

意味がわからない、という顔をしていた彼だが、数秒後にはサッと顔を青ざめさせていた。

「い、…嫌、だ」
「酷いですねェギルバート君。人をその気にさせておいて。アレは完璧に誘ってる言い方―……」

そう笑みを深めると彼は脱兎の如く逃げ出した。
鬼ごっこナラ、得意ですヨ?
仕方無い、僅かな抵抗に付き合うかと地面を蹴った。


―――可愛い子。








初の小説です……
読みずらくてすみません。
わかりにくい表現や場面にならないように気をつけます。

ブレギルブレギルブレ←
ブレイクはリバで良いと思います。



こんな感じの話を上げていこうと思います。
未だ初心者故に駄文ですがよろしくおねがいします。
801な話がすきです。2つの意味で。
やまなしおちなしいみなし。

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