らぶりぃチェリー

□四粒目
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むしろ清々しいほど熱い日に限ってプールと言うものはある


そして、コイツも無駄に熱い気がする



「小鳥遊!俺の華麗な泳ぎを見とけよっ!!」


『はいはい、わかったからさっさと行ってきなよ』


「へーい」



楽しそうに返事をして水の中へと入っていく男子生徒A


……あ

本当に綺麗だ



あれでもやっぱ水泳部のエースって言ってるだけはあるな。身長も結構あるし顔もまぁまぁ良いのに性格で損してる気がするな


まぁ、それがアイツだから良いか



「小鳥遊…だっけ?」



男子生徒Aの泳ぎを見ていたら俺の隣(一メートル以上離れてる)で見学していた篠原 苑が話しかけてきた


珍しい…



『そうだよ。篠原“さん”』



“さん”を強調して言ってみた


何か反応してくれたら面白そうだと思った俺の遊び心を…



『なんで見学してんだよ』



あの時のガラスのように割りました


反応しろよ面白くねぇ



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