らぶりぃチェリー
□二粒目
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篠原の告白現場に遭遇してしまった次の日、教室に入ると…
『おはよう』
「小鳥遊っ!篠原に彼女が出来たんだってよ!!」
『あ、そう』
OK出たんだな
「反応薄いっ!!」
『だって、知ってたし』
「…へ…?」
『くだらない話していで勉強したら?小テストあるらしいよ』
「まぢかっ!見してくれ!!」
頼むっ!!と顔の前で両手を合わせる男子生徒Aにノートを渡した
『篠原の彼女、何日持つかな…(ボソッ』
「ん?何か言った?」
『別になんも』
「ふーん。あ、ノートサンキューな」
『お礼はイチゴ牛乳で良い』
「OK」
良いんだ
離れていく男子生徒Aにプッと小さく吹いてしまった
男子生徒Aとこれまで入学してから友達として付き合ってきたが、なかなか良いやつらしい
……あ、一話(一粒目)に出てきた男子と男子生徒Aは別人物です
「誰に話してんの」
『君には関係のない人たちにです』
「あ、そうですか」
何故か戻ってきた男子生徒Aを冷たくあしらってから、本を読み始めた
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