死神の女の子
□第一話
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Hey!初めまして!護挺十三隊六番隊第三席の佐々木弥生でっす!
今、休憩中なう。そして散歩中なう
『すっげ。高いなぁ』
道に生えてる大きな木を見上げる。いや、だってめっちゃ高いんだもん。
むっ。よく見ると枝に人様が座っています落ちないよね?落ちないよね?
かなり怖いです。マジ怖いです。いや、だって高いんだもん!落ちたら確実に怪我するよ。
「佐々木三席!」
あ、あたしのこと知ってるっぽい?
まあ、三席だし。そりゃあそうか。あーあ、二番隊行きたい、二番隊。うん、いいよね二番隊。暗殺苦手だけど。
行きたい。六番隊はつまんない。隊長が仏頂面ですからね。笑わないんだよ朽木隊長。真面目に。
だからつまんない。書類も少ないし。朽木隊長がほぼやっちゃう。働き者だなあ。
『名前、聞いていいですか?』
「く、朽木ルキアです」
朽木隊長と同じ名字だった。偶然はないか。じゃあ妹かな?
多分、入隊当初はまわりに嫌われてたんだろうな。貴族だから。
入隊試験とか免除になったんじゃない?
『朽木隊長の妹さん?』
「義妹です」
あ、やっぱり妹だった。しかも義妹。奥さんに似てたとか?隊長確か奥さん亡くしてたよね。
『あたしは佐々木弥生。弥生でいいですよ』
「や、弥生、三席?」
か、固っ。朽木さん平で、あたし三席だけど、固い。慣れてない?こういうの。
あれか、貴族だからか。楽に話しにくいんだろうな。ただの推測なんだけど。
『あの、三席いりませんし、敬語も無しで!お願いします!』
「じゃ、じゃあ、や、弥生…
も敬語は無しで」
『うん、朽木さん』
まあ、これでいっか。まだちょっと固い気もするけど、気にしたら負けな気がする。
『あ、休憩終わる。朽木さん、また』
「弥生!私の事も名前で呼んでくれ!」
うわ、吃驚したぁ。何事かと思えば、そんなのあたしが断る訳ないじゃん。この私が。
『もちろん!ルキア!』
あー、ちょっとテンション上がって来たかも
ああ、足取りが軽やかだ!こう、釈放された感じ!友達、ゲッチュ!
『隊長、戻りましたー』
「・・・そなたか。」
『え、ちょっと酷くないですか!?それより、朽木隊長』
何故あんなに可愛い妹を黙ってたんだ。
オラァ?アァ”?ちょっと許せんぞ
「何だ」
痛い子みたいに言ってやる。畜生め
『大丈夫ですか?』
「兄がな」
そ・く・と・う。
Σ(° Δ °|||)
流石のあたしでもショックだわ。
ま、あたしの心はダイヤモンドだからそう簡単には割れないサ!
『たいちょー、書類運んできまーす』
「ああ」
あたしだってちゃんと仕事くらいしますよ。松本副隊長じゃあるまいし。
あれだと本当日番谷隊長可哀想。手伝ってあげたいくらい
「あら?弥生?」
ゲ、松本副隊長。噂をすればなんとやらってやつですねわかります。どうせサボりでしょう
あんまり日番谷隊長を困らせないでください。本気で。
『サボりですか?』
「うっ、そ、それより弥生!甘味処行きましょ!」
『すいませんが、今仕事中ですので。また今度にしましょう!じゃ!』
足早に逃げます。後ろに般若みたいに怖い顔して立ってる日番谷隊長がいた。自業自得だからあたしは助けないぞ。
松本副隊長、ご愁傷様です。