赤司と幼少期!

□お外に行きましょう
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―――

『ねえ、征・・・。ここ、どこかな・・・?』

「知らない」

『ですよねえ』

―――



「ななみ、渚ちゃん、皆で出かけましょう!」

確か、さゆりお母さんがこういったことが始まりだったと思う


『征、どこ行くと思う?』

「ピクニックだろう?野原とか、じゃないか?」


『やっぱりそう考えるのが妥当だよね。でも、なんか、裏があるような・・・』


「裏があるなんていつものことだろ」

『そうかなあ?』

まあ、花子さん事件の時は裏でいろいろあったらしいけど。
それは大人の事情ってことですね。ってことで今回も多分大人の事情ってやつでしょう。察してあげます

「征十郎ー?渚ちゃんー?まだー?」

『あ、今行きまーす!!』「今行く!」


む・・・

『被せんな!』「被せるな!」

だあああああ!息ぴったりなのが憎たらしいっ!!


『早く行こうっ!』

こんなことで口論してる暇なんてないし。
征と口論しても決着つかない気がする

『失礼しまーっす!』

「どうぞ!乗って乗って!ほら、ななみも早く!」

「いや、私は前に乗るわ」

「あら、そう?遠慮しなくていいのよ?」

「ええ、大丈夫よ」

「まあ、気持ちはわからなくもないわ。一昨日ぐらいに会ったばかりなのに、もうあんなに仲良し・・・
 本当に付き合うかもしれないわ」


『おかーさーん?なにしてりゅの?』

やっべ、噛んだ。よかった、征は聞いてなかったみたい。
からかわれずにすんだよ。


『ねえねえ、どこいくの?』

「ひ・み・つ♪」

妖艶に微笑まないでください。さゆりお母さん色気ムンムンですね。なんか怖い

「気にしなくていいから、征十郎くんと遊んでなさい」

「大丈夫よ。こっちに声は届かないから。扉閉めれば見えないしね」

『え、扉閉めないでよう』

お願いだ、征と二人きりにしないでおくれよ。
うちのショタコンが発揮されてしまうだろ!?
まあ、うちショタコンじゃないんだけどね


『征、なにして遊ぶ?』

「読書」

本持ってきてない。はあ、仕方ない。この立派なキャンピングカーの中を探索してくるよ


  
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