ブルーパピヨン
□出会い
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そのまさかだった。
赤い車体の中の緑、青灰、赤、ブロンド、むらさき。
それはあたしの知るドンとジャンだった。
あたしは目を見開いた。
そして、おもいっきり声を上げた。
「…ジャン!!…ジャン!!」
その声に全員が気づいてくれた。
そして一番にあたしの名前をジャンがよんだ。
「…シーナ?…シーナなのか?」
車はあたしの横に止まった。
「…ああ、ごめん…助けに来るはずだったのに…」
「助け? 何の話だ?」
ジャンは目を丸くした。
「実は、カヴァッリ顧問にジャン達の逃亡の手助けをしろって言われたんだ。」
「あー…ナルホド………ってお前その足どうした?!」
「あ……これ…は…さっ…
バタンッ
俺は倒れた、ジャンが俺の名前を必死に呼ぶ声がだんだん小さくなってった。
…結局俺は足手まといじゃねえか。