静寂なる風

□第四章
1ページ/2ページ



美奈は市丸と別れたあと直ぐに家に帰った。

若干複雑な気持ちになりつつ

もし、私がギンと一緒に尸魂界にいったら命の保証はない。
もう、大好きな母と父に会えなくなるかもしれない



いろいろと考えているうちに
家についた



ーーー美奈宅ーーー

「ただいまー」

「あら、お帰りなさい。今日はどうだった?」

「ん?えっと…市丸くんが転校してきたよ」

そういえば転校してきたのって今日だったんだよね。
なんか遠い昔のような気分


「あら、そう。どんな感じの子?」

「普通」

ついついそっけなく返してしまう
そんなあたしの態度から何かを読み取ったのか



「そう、仲良くしなさいね」

とだけ、いい、

「ご飯になったら呼ぶから着替えてらっしゃい」


美奈の部屋

「お母さん……」

やはり優しい母とずっと一緒にいたい。
でも、そう思えば思うほどギンの顔も思いだしてしまう

「私だってギンのことが好きだよ。大好き。だけど知ってる将来ギンが尸魂界を裏切ること、そして乱菊のことも気にしてるということも」

美奈は電気もつけず月明かりだけを頼りに暗い部屋で着替えた。






*
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ