静寂なる風

□第一章
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(えっ?私の頭がイカれてるのかな?もしかして私の夢?もう、わかんないよ)



「んじゃあ、市丸君は……神田の隣に座ってくれ」



「おおきに」



そう言ってスタスタと私の隣まで歩いてくる。彼の顔を見ると目があった



「よろしくな、美奈ちゃん」

「は、はぁー」

「何や以外と静かな子なんやな」
市丸が静かに呟く。

「えっ?いま、市丸君何て言った?」

「別に?何でもないで。それより"市丸君"やなくて"ギン"って呼び?」

「うん …ギン」

「ありがとな、美奈」


(ギンって呼べとかそれに本物の京訛り。そういえば私、自己紹介したっけ?いや、してないな。何で名前知ってるんだろ。少し危ないかな。でも、折角好きな人に会えたから、楽しもう!!)


「そういえば、僕、まだ教科書もらってないんや。一緒にみしてくれる?」


「うん!!」





いままでずっと憧れできかなかった市丸を目の前にした美奈

彼により美奈の運命が悉く変えられていくことなど知らずに



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