ミドル用
□月曜日
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「名前ちゃーん 好きじゃー」
『馬鹿言ってねーでさっさど部活さいげや』
こんな二人。
―――――
―――…
―……
「今朝も仁王に"好きだ"って言われた確率100%ーってか?」
『柳の真似が?なんも似でねーで、丸井』
「まったくじゃ、ブンちゃんはイリュージョンセンスの欠片もなか」
『……なぁしちゃーのよ仁王』
「後ろから抱きしめとるに決まっとるじゃろ? 愛しの名前ちゃんから一時でも離れる訳にはいかないナリ」
『あーさいですかー』
「ったくよー 朝からイチャイチャしてんじゃねーよ」
「羨ましいじゃろ? でも名前ちゃんは俺のじゃ」
『おめのものでねぇして』
「何言うとる、あの夜の事は嘘じゃったんか?」
『何時の話よ』
「俺もその話気になるー」
「あのな…」
名前から手を離し、仁王は語る
「名前ちゃん、俺はペテン師じゃ…みんなから恨まれちょる。
じゃけぇ…『仁王、いや雅治』なん…?」
話を遮り名前が優しく仁王の手を握り、
『絶対幸せにしてける。へたして、わいど付き合って?』
「………おん!!」
「――…って俺は名前ちゃんの可愛らしい唇に、って誰も聞いとらん!?」
「変な妄想は終わったかー? 終わったんなら席つけ」
「ブンちゃん!! ブンちゃんが聞きたいって「ありゃ嘘だ」酷いナリ!! 名前ちゃん慰めてー」
『おめの頭の中のわいさ慰めてもらえ』
いつも通りの月曜日
(これは、)
(そんな二人の)
(輝かしい1週間)