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□逆巻家
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「名無しちゃん起きて。もう夜だよ?」


そう言って体を揺さぶられれば、フワフワした茶色いものが視界に入ってきた。


「ん?」


「寝ぼけてるの?そんな顔してると」


襲っちゃうよ?


その声とともに覆いかぶさってきた重い体。


ようやく焦点が合ってきたことを感じながらそちらを見ると、緑色の瞳とかち合った。


「ライト?」


「んー?」


名前を呼ぶも、返ってきたのは空返事といったところで、首筋には温かい感触。


「甘いねぇ。名無しちゃんはいつだって甘い味がする」


それが舌の感触だって気付いたのはライトのその言葉を聞いてからだった。


「ちょっと」


体を起こそうとしても私の上に乗っているこいつのせいで起き上がれない。


「なぁに?」


笑いながら上目遣いで顔を覗き込んでくるライト。


ああ、私この表情好きなんだよね。


それを再確認すると、ここで止めてしまうのは勿体ない気がする。


「遅刻しても知らないよ」


それは意地っ張りな私の肯定の合図。


どうやら私の意図は伝わったようで、肩に置かれた手には力がこもるのを感じた。


「もぅ、素直じゃないんだから」


再び首筋をなぞるライトの舌。


徐々に下に降りていくのが感じられる。


やられっぱなしなのは癪だから


「うるさい」


そう言って頬を両手で包み込み、唇を塞いでやった。







早くその口を塞いでしまおう
Mなライトも好きだったり
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