幸せの青い鳥 リターンズ

□すきあり
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マルコ「おい!イゾウ!手を離せ!」

いつの間にか私の肩はイゾウさんに
抱かれていた
マルコはまっすぐ私たちの前におりてくると
イゾウさんから引き剥がすように
私を奪い返した

マルコ「この島では誰かと行動しろとは言ったがここまでしろとは言ってねぇよぃ!」

ムスッとした顔は少し子供っぽい
マルコがちゃんと私の元に
帰ってきてくれて本当に良かった…
他のみんなも次々と戻ってきた
さすが精鋭部隊だ
余裕の顔つきで帰ってきた

イゾウ「そこのおチビさんがあまりにも隙だらけなもんだからついな」

イゾウさんはくつくつ笑いながら
マルコに油を注いだ
マルコをからかっている時のイゾウさんは
心底楽しそうである

マルコ「あの伊達男とどこ行ってたんだよぃ」

相も変わらずムスッとしたまま
私に問いかけるマルコ
しまった…絶対怒られる……

私はそっと両手首をさりげなく隠したは
いいが言葉に詰まってしまった
いい言い訳が思いつかず
イゾウさんに視線を送ると首を振られた
あぁ…もう怒られる運命なのだ…

イゾウさんは事のあらましを
包み隠さず話した
マルコは大きなため息をついた
これはお説教の開始ゴングだ

マルコ「話は分かった……説教は後だ 街の方の様子を見てくる」

よかった……お説教はお流れかもしれない

っと思った矢先に
部屋で俺が帰るまで待ってろぃ
と言われた
お説教は流れなそうだ……

わかったな?と念を押されて
首を縦に振ることしかできなかった
マルコと別れて部屋に戻る途中で
エースと会った

エース「美由紀!」

大丈夫だったか!?と心配そうに
私の顔を覗き込んだ
全然元気だよ!とブイサインを見せると
エースは安心したように
胸をなで下ろした

エース「マルコが美由紀が逃げないように見張っておけって」

エースは笑いながら私の横に並んで歩いた
逃げないようにって子どもか

エースは先の島話をした
久しぶりの戦闘は肩慣らしに
丁度良かったらしい

エース「なぁ…美由紀が知ってる未来はどんなだったんだ?」

まさかエースからこんな話を
切り出されると思わなかった
少し戸惑ったが正直に話しをすると
エースは自分のビブルカードを見つめた

所々焦げた跡が残っている
私が未来を改変したせいだろう

エース「そうか、俺はあの時死んでたかもしれないのか…」

エースが何を思っているのかはわからない
グッとビブルカードを握りしめると
エースは今度は俺が兄弟を助けなきゃな
そう言ってビブルカードをしまった




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