幸せの青い鳥 2

□実戦
1ページ/1ページ



ラクヨウは釣りが好きなのかな?
いつもの場所で今日も釣りをしていた
後ろからそーっと近づいて
覗き込んで…

『釣れてるー?』

ラクヨウ「んーまぁぼちぼちだな」

うわああっと大袈裟に転んで見せた
ラクヨウ
なんだかいつかの会話にそっくりだ

ラクヨウ「なんだ美由紀かぁビックリさせるなよ」

イテテと腰をさすりながら立ち上がる
よく見ると釣竿が引いているような…?

『なんか引いてるよ?』

ラクヨウ「え?あ!本当だ!!んん!これは大物だぞぉ!!」

ラクヨウは一生懸命に釣竿を引っ張っている
釣れたのは私の身長くらいある魚
マグロみたいなやつ

『これ美味しいの?』

ラクヨウ「あったりめぇよ!赤味がうめぇんだ!」

やっぱりマグロっ⁉︎
ラクヨウが自信たっぷりに
自慢をしていると
どこからか体の芯に響くような
低い音がした
ちょうど花火が上がる時のような音
どこかで花火大会…?
そんなわけない!
ここは大海原のど真ん中
ってことは…?
船が大きく揺れた
モビーの頭の方がなにやら騒がしい

ラクヨウ「敵襲だ!美由紀!船内に入れ!」

ラクヨウは無理やり船内に押し込んで来た
ここで逃げちゃダメよ
一体なんのために練習して来たの?

『私にも戦わせてっ!』

大丈夫!私なら出来るわ!
ぎゅっと胸の首飾りを握りしめた
ラクヨウは焦った顔をしたが
すぐに私の訓練している姿を思い出したのか
よしやってみろっ!
と背中を押してくれた

より一層強く力を込めて
首飾りを握る

家族のアカシ…
皆のホコリ…
私のケツイ…

顔を引き締めて
腰の銃に手をかけた
いつでも大丈夫っ

敵船は無謀にもモビーへ
無理やりに乗り込んで来た
乗り込んで来れただけで奇跡よね?

あっという間にデッキは戦場と化した
私は握りしめた銃で
襲いかかってくる敵の眉間に
標準を合わせて打っていく
イゾウさんが言っていた
即死出来るのは眉間をぶち抜かれた時
せめてもの救いだ

私は心を鬼にしてうち続けた
これは最悪なミライを変えるため
誰かが鬼にならなければならない
それにココは平和ボケした
私のいたセカイとは全然違う
そう違うのよ

いつの間にやら取り囲まれていた
どうしよう…!
ジリジリと端に追いやられていく
背中が壁に当たった
胸の首飾りにそっと手が触れた
あ、笛…‼︎
私は笛をつかむと思いっきり
息を吹き込んだ

その瞬間に敵も一斉攻撃をかけて来た
私は必死になって銃を撃った
早く誰か助けて…!

目の前に青い炎が舞い上がった
マルコ…‼︎‼︎

敵は次々になぎ倒されていく

マルコ「美由紀!大丈夫かぃ⁉︎」

『ありがとう!大丈夫よ』

マルコが良かったよぃって
頭を撫でてくれた
嬉しい…
ちょうど戦いにも
終わったところだったようだ

ちゃんと後で
イゾウさんにもお礼言わなきゃね

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ