幸せの青い鳥 2

□夜御飯
1ページ/1ページ


約束通りイゾウさんと
特訓あとに晩御飯を一緒に食べていると
エースが
相変わらず山盛り食事を抱えて来た

『いっぱい食べるね〜、よくそんなに入るよね』

エース「美由紀もよくそんだけで足り…グオー」

やっぱりまじかで見ると
毎回びっくりしちゃうよね
だって今日はシチューに
頭突っ込んで寝てるんだもの

『起こしてあげないと溺死しちゃいますね』

サッチ「ったくこいつは…」

ぺシーンっとマルコを連れた
サッチがエースを叩き起こした

サッチ「最近はイゾウとよく飯食ってるなぁどうしたんだ?」

『身を守る術を教わってるからそのお礼?なんだって』

イゾウ「あぁ、いいだろ?」

イゾウさんはドヤ顔で
自慢するけどそんな
いいものじゃないでしょ
サイリスさんとか
カトレアさんとかマーガレットさんとか
の方が絶対自慢になるのに!

サッチ「いいなー!俺も美由紀ちゃんと食事してェ!」

エース「サッチはいつもしてるだろ!」

確かにエースの言う通りだ
サッチもあ、確かに!とか
納得しちゃってるし
賑やかな人たちねホント

イゾウ「美由紀は本当に野菜が好きなんだな」

『え?そうですか?』

船の上では新鮮なお野菜はなかなか
食べることができない
その代わりにコックたちは
せっせと野菜を塩漬けにしたり
工夫をしてなんとか保管している

確かに私のトレイの上には
野菜の漬物ばかり乗っているだって
実際野菜が1番好きなんだもの
理想のお弁当は二段弁当の
1段目はご飯、2段目はキャベツ
がいいと思ってるもん

エース「俺はやっぱ肉がいいなー」

サッチ「お前は食いすぎだ!」

エースの頭にチョップした
サッチは本当にいいお兄ちゃんだね

イゾウ「俺はお前さんと食えればなんでも美味いがな」

イゾウはまたー!
そーゆーロマンチックなことを
サラッと言うんだから!
聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃう!




似合ってるからいいんだけどね…



サッチ「なんだそれ!新しい告白かっ⁉︎」

イゾウ「さぁ?どうかね?」

イゾウさんは美しく微笑んだ
ああ!眩しすぎる…‼︎

マルコ「……チッ、俺ァ仕事があるから先に戻るよぃ」

マルコは明らかに不機嫌そうだった
サッチもイゾウさんも
ニヤニヤしながら見送った
エースと私だけキョトンとしていた

エース「なぁなぁ、なんかマルコ機嫌悪くなかったか?」

イゾウ「さぁな」

『ちょっと悪かったね、どうしたのかな?』

サッチ「なんでだろうなー」

エース「あああ!!」

エースがいきなり大きな声を上げて
立ち上がったかと思うと
少し青い顔をしてしゃべり始めた

エース「昨日までの書類…!出すの忘れてた…!!」

それだ、
きっとマルコが機嫌が悪かった理由は
仕事が終わらないからだ!



………多分

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ