依存症 3

□デートのお誘い
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毎回恒例になりつつある
マルコさん不在デーを乗り切り
次の島が近づいてきた

このまま順調にいけば
あと3日ほどで着くらしい
とエースが楽しそうに言っていた
少なからず私もワクワクしてるわけで
まだ見ぬ島に思いを馳せた

今朝からマルコの姿は見ておらず
たぶん報告書等々の仕事を終えて
ゆっくり部屋で寝てるんじゃないかな
となんとなく考えていた
またマルコとデートしたいなぁ…
なんて一人で考えちゃって
1人で照れた

波も風も穏やかで空は快晴
航海には申し分ない天気
これなら予定通りに島に着きそうだ
昼下がりの甲板はどことなく
のんびりとした雰囲気が漂っていた
のんびりとしたと言えば聞こえがいいが
正直海の荒くれ者たちは
刺激が足りずに退屈いていた

マルコ「真弓」

ふわっと大あくびをしながら
声をかけてきたのはマルコ
まだ目の下にクマが残っていた

『もう起きたの?』

マルコ「あぁ…なんか寝疲れしちまってな」

首を回して伸びをする寝ぼけ眼の
マルコは私と並んで海を眺めた

マルコ「何か面白ェもんでも見えんのかぃ?」

『たまに魚が跳ねるのよ』

そういえばまた魚がぴちゃりと跳ねた
マルコはそうかぃと
少し興味なさそうな返事をした
自分から聞いたくせにね?

マルコ「次の島、楽しみかぃ?」

『もちろん!次はどんな島なの?』

マルコの優しい問いかけに
元気よく答えると
マルコはそれはよかったよぃと笑った

マルコ「次の島はなぁ…まぁ楽しそうな島だったよぃ」

マルコの楽しいそうって
いい酒場がいっぱいあるとか
そういうことなのかな?
実はあまりピンとこない

『楽しそうって例えば?』

マルコ「気になるのかぃ?じゃあデートでもするかぃ?」

マルコと久しぶりのデート…‼︎
なんだか願ったり叶ったりで
ビックリしてしまう
コクコクと勢いよく頷けば
マルコはよぃよぃと返事をして
頭を撫でた
次の島に着くのがより一層
楽しみになった
どんな服着て行こうかなっ



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