依存症 2

□Present for you
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宴もお開きになりなんだか
寂しさも抱えつつ
プレゼントを抱えて自室へ向かった
山のようなプレゼントを部屋に運び込み
早速いただいたジュエリーボックスに
身につけていたアクセサリーを
全て納めた
ジュエリーボックスを棚に置き
着物、ハンカチと帽子を
クローゼットに入れて
花束を花瓶に入れて
オルゴール、ウォータードーム、
香水、アロマキャンドルを
棚に綺麗に並べてカップを棚にしまい
熊衛門をベッドに乗せて
私もベッドにダイブした
もふもふベッドは私を夢の世界へと
誘おうとしている

コンコン…

睡魔に身をゆだねそうになった時
優しいノックが聞こえた

『はぁい?』

扉を開けるとそこにはマルコ
マルコはそのまま部屋に入ってきた
部屋ではマルコと2人きりに
なってしまった
なんか緊張する…

マルコ「相手を誰か確かめずに開けるたァ感心できねェな」

こんな巨大な船の最端には
よっぽどでもない限り危険なんて
及ばなそうだけどね
マルコはそっと手招きした
側に座ると抱き寄せられた
全く手の早いことで
…別に嫌じゃなけど

マルコ「ん…いつもと違ェ匂いがする…香水か?」

『うん!キングデューにもらったの』

棚の上の香水を指さすと
マルコはちょっと不機嫌そうな顔をした
なんかしましたか?私…

マルコ「髪…誰かに結ってもらったのかぃ?」

『うん、イゾウさんに簪付けてもらった』

マルコはまた不機嫌そうな顔をした
もしや…あれですか?嫉妬?おっ?
妬いとるのですか?
ちょっと嬉しくてニマニマしてると
マルコにデコピンされた


マルコ「ニヤニヤすんなよぃ」

『だってマルコ可愛いんだもーん』

また照れるマルコが可愛い
マルコと一通り戯れると
マルコが何やら出してきた

マルコ「これやるよぃ」

手渡されたのは…紙?
小鳥のシルエットに切られた紙?
でもなんとなく動いてるような…
あ!もしや!

『ビブルカード⁉︎』

マルコ「正解だよぃ」

マルコのビブルカードかな?
マルコの方にちょっとずつ近づく
ちなみにもう一枚って
私に手渡してくれた
もう一枚のビブルカード
それは私の方に進んできた
これは私のビブルカード?

マルコ「真弓のビブルカードだよぃ」

でもこれって本人の爪とか髪とか
無いと作れないものじゃなかったっけ?
疑問に思っていると
マルコがバツの悪そうな顔をした

マルコ「ナースに集めてもらったんだよぃ…悪かったよぃ」

ん?そういえばなんかこの前
エベリナさんに5〜6本ほど
髪を抜かれた気がした
あれか

『ありがとう、マルコ』

私はマルコに私のビブルカードの
切れ端を渡した

『これでずっと繋がってるね』

マルコはよぃと笑って見せた
ほんとこのおっさん可愛い。

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