依存症 2

□パーリナイッ!
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ただいま私はプレゼントに
囲まれています
それぞれの隊から個性を活かした
プレゼントをいただきました
幸せ者です…!

遠くからエースと1番隊のみなさんが
レースを繰り広げ1番隊のみなさんが
1番に私の元へたどり着いた
そして私にくれたのは
色とりどりのアロマキャンドル!
でもお礼を言う前に
エースがはねのけてやってきた
2番隊はエースから
手作りのブレスレット
エースのネックレスと同じ
真っ赤なビーズでできたやつ
2番隊のみんなは楽しそうに
エースがブレスレットを作る様子を
話してくれた
目に浮かぶよね

2番隊を押しのけやってきたのは4番隊
中央の大きな誕生日ケーキを
作ってくれたそうな
具材はパイナップルとバナナ
悪意ありすぎ
マルコが怪訝な顔してる
それがまた面白い

続いてやってきたのは
ハルタくん率いる12番隊
ハルタくんと同じくらいの大きさの袋を
えっちらおっちらハルタくんが
運んできている
その周りを心配そうに歩くクルー達
親子…はたまた兄弟にしか見えない
あ、兄弟は当たり前か
ハルタくんはニコニコしながら
私にプレゼントをくれた
中身はなんと!
大きな大きなクマのぬいぐるみ!
可愛い!!
大喜びで熊之助を抱っこしていると
5番隊のビスタさんがやってきた
手には大きな花束
私の年より一本少ないバラの花束
なんとキザな!
でも嬉しい!

8番隊のみなさんは
ウォータードームをくれた
魚人のナミュールさんならではだね
イルカにサンゴ可愛い…!
いつか魚人島に行ってみたいなぁ

そのあと来たのはブラメンコさんの6番隊
可愛らしい懐中時計だった
…これは私が時間にルーズってこと?
なんてね
一緒に来たのは9番隊のブレンハイムさん
木箱を持っているらしい
箱を開けるとそれはジュエリーボックスだった
木のぬくもりを感じられて素敵!

そしてフラフラと千鳥足の
酔っ払いもといラクヨウを
介抱しながらやってくる7番隊
ラクヨウはよぉう!真弓!
なんて呑気に手を振ってどかっと
私の横に腰掛けた
とてもとてもアルコールくさい
熊五郎を抱えてどうしたのかと聞くと
ラクヨウは立派な木箱を渡してくれた
ヒノキの匂いがする
中を見ると……
酒かい!飲めるかっ‼︎

ラクヨウ「俺からの酒が呑めねェって言うのかぁ‼︎」

『呑めませんっっ‼︎‼︎』

酔っ払いに絡まれてると15番隊
フォッサさんが
かわいいネックレスと共に
救済に来てくれた…
と思ったら酔っ払いが増えただけだった
熊次郎を抱っこしつつ
酔っ払いにサンドイッチされてる私は
正直誰でもいいから助けてもらいたい

そこにナイスタイミング!
13番隊アトモスさん登場‼︎
酔っ払い2人を追っ払うと
小さな箱を渡してくれた
中にはイヤリング
お礼を言おうと思って顔をあげたけど
もう遠くに行ってしまっていた
もぉシャイなんだからっ

続いてやってきたのは
11番隊キングデューさん素敵な瓶の
香水をいただいた
とってもいい香り
3番隊ジョズさんは
かわいい花と小鳥の刺繍のハンカチ
10番隊クリエルはエレガントな帽子
3人とも気恥ずかしいのかサッサと
どっかに行ってしまった…
シャイなの?みんなシャイなのっ⁉︎

ジル「喉渇いてねェか?」

ジルさんはそう言って可愛らしいカップで
フルーツジュースを渡してくれた
どうやらカップがプレゼントらしい

随分長い時間いると
人混みも疲れてしまう
少し遠くに行くと後ろから
ナースのお姉さん達が追いかけてきた

バネッサ「ハッピーバースデー!真弓!」

私たちナースからよと
バネッサさんが包みを渡してくれた
開けてみると中には綺麗な着物!
広げてみるとうさぎさんがお月見してる
可愛い!なにこれ!可愛い!
ジェセニアさんが
真弓ちゃんは着物も似合うよ!きっと!
なんて興奮気味に言ってくれてる
こんど着てみようかな…!

ナースのみなさんともっと
お話ししてたかったけど
親父様が心配みたいで
お仕事に戻ってしまった
熊一郎を抱えて耳にはイヤリング
頭には帽子首にはネックレス
手にはハンカチ手首にブレスレット
アロマキャンドルもウォータードームも
お酒も着物も香水も
ジュエリーボックスも花束もカップも
全部抱えて空の星を眺めていた
遠くからどんちゃんどんちゃん
楽しそうな音がする

イゾウ「主役の姫さんがこんなところにいていいのかい?」

声をかけてくれたのはイゾウさん
相変わらずの大和撫子美人で!
イゾウさんはお猪口でお酒を飲んでいる

『そういうイゾウさんはみんなのところ行かないんですか?』

イゾウ「真弓を追いかけてきたんだよ」

優しく微笑む姿は天女と見紛うもの
その中に海賊という男らしさも
匂わせるなんともミステリアス!

イゾウさんは私の帽子をそっととって
アップにしてある髪を解き
何やらごそごそとやっている
私はもうされるがままでいい…!

イゾウ「ほらできた」

そう言って海に移る私の姿を見せてくれた
さっきまでとは見違えるほどの
綺麗なヘアスタイル
可愛らしい簪が刺さっていた
うさぎさんをイメージしたような形だ

イゾウ「お前さんに16番隊からプレゼントだよ」

『あ、あぁ、ありがとうございます!』

感動しすぎて変な声が出てしまった
なんとも恥ずかしい…
それでもイゾウさんは大人に笑って
お姫さんは早く舞台に戻りな
なんて手を振って去って行ってしまった
あぁ…ミステリアス…‼︎

イゾウさんの言葉通りに
輪の中に戻ると親父様が手招きした
私は贈り物をえっちらおっちら抱えて
親父様の元にようやくたどり着いた

親父様「真弓にプレゼントだぞ」

親父様は大きな温かい手から
小さな可愛くラッピングされた箱を
私に手渡してくれた
開けてみろと言われ開けてみると
真っ白なオルゴールが出てきた
私たちのマークも刻み込まれている
感激で声を出せないでいると
親父様は温かい手で頭を撫でてくれた

親父様「グララララ、喜んでもらえて良かった!」

『ありがとう!お父さん‼︎‼︎』

今日は何て幸せなんだろう…
この先の人生の幸せの90%を
使い切ってしまった気がする…


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