依存症 2

□赤の他人!?
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あの夜から数日
今日はステファンとお散歩している
今日はって言ってもほぼ毎日ね
だってそれ以外にやることないんだもん!
飽きずに海で遊ぶ人もいれば
浜辺で組手をしてる人もいるし
なんか…
平和だなぁー
親父様もここに来てから調子がいいのか
毎日外に座って息子達と話をしたり
海を眺めたりしている

浜辺を歩いていると釣りをしている
ラクヨウとブレンハイムとジョズに遭遇
なんか…3人並んでるの珍しいかも?


『ラックヨー!』

どーんっ!
と後ろから突進すると
うつらうつらと船を漕いでいたのに
ビクっとするとなんだよー真弓かー
なんつって大あくびをした

『釣れてるー?』

ラクヨウ「いやーなかなか浅瀬だしな」

他の2人もうんうんと頷く
なんで釣れないってわかってて釣りやるのかしら?
疑問に思い聞いてみると
考え事する時はこれが一番なんだよっ!
とラクヨウが答えた
考え事って何か悩みでもあるのかな?

『なんか悩みでもあるの?』

ラクヨウ「んー?いや…別に、何も…なぁ?」

ジョズ「あ、あぁ」

ブレンハイム「ぉおぅ」

怪しい…何か隠してるんだ!
何したのかな…
船の床抜いちゃったとか?
マルコに怒鳴られるのが怖いのかも!
いやいや…このメンツでそれはないか
いやでも…なきにしもあらず?

ラクヨウ「お前には関係ねェ話だ」

そんな!冷たいよ!ラクヨウ!!
第三のお父さんだと思ってるのに
私は少し大袈裟にしょぼーんとしながら
わかったよーいいわよー
なんてボヤきながらトボトボと
3人から遠ざかった
ステファンも私の気持ちを知ってか知らずか
しょげたようにトボトボ付いてくる

今度はイゾウさんとバネッサさんが
何やら相談をしている様だった
ちょっと話しかけてみよっかな
暇だし

『イゾウさん!バネッサさん!』

バネッサ「あ、あら真弓じゃない!」

イゾウ「どうした?真弓」

用は無いんですけど何話してるのかなって思って
と言うと2人はチラッとアイコンタクト
息ピッタリ
バネッサさんはいつもの笑顔
イゾウさんも微笑んでいる
教えてくれるのかなっ⁉︎
ステファンも私の気持ちを表すように
尻尾をフリフリ

バネッサ「真弓は気にしなくてもいい事よ」

そう言うとイゾウさんに
軽く挨拶をしてどこかへ行ってしまった
濁された!
イゾウさんも挨拶がわりにポンポンと
私の頭を撫でるとどこかへ行ってしまった
私とステファンは再びしょぼーんとしながら
海岸を歩いた

そう言えば他のクルーもどこかよそよそしい
バハルドもアブラーモもヤンもハルトムートも…
なんだかみんなよそよそしい

なにこれ
私だけ仲間はずれっ⁉︎


.

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