依存症 2

□誰の側?
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先ほどのビーチバレー対決で
宴の席が親父様の周りと決まった
1番隊
みんなウキウキで準備している
その様子がここからよく見える

マルコ「今日の宴は…俺の側にいろぃ」

マルコの側ってことは
親父様の側にいれるっ!!
…………
素直じゃないなぁ 私

『うん』

短く返事をすると
普通に繋いでいた手が恋人繋ぎになる
手が大きくて暖かくて安心するなぁ

「準備が出来ましたよ!」

船の下から1番隊のクルーが手を振る
マルコはよぃと一声返事をして
手をヒラヒラと振り替えした
行くぞと手を引かれ戸惑う

『え、ちょ、手繋いだまま降りるのっ⁉︎』

マルコ「何か文句でもあるのかよぃ?」

ちょっと意地悪そうに笑うマルコも
カッコ良くて何も言えなくなってしまう
なんでもないと小さく答えれば
マルコは満足そうによぃよぃ言いながら
手を引いて歩いた


親父様の側の1番の特等席にマルコが座る
その横にちょこんと腰掛けて
親父様を見上げる
大きい…
立派だなぁ
マルコが立ち上がり飲み物を取りに行ったようだった

親父様「グラララ、今日は真弓が隣か」

『私なんかより綺麗なナースのお姉さんたちの方がいいんじゃない?』

親父様「俺は愛娘の方がいいな」

お酒をぐびっと飲むと
私の頭に手を置いた
暖かくて安心する手
魔法みたい

マルコ「真弓、持ってきたぞ」

マルコがいいところで割って入る
親父様とお話ししてたのに!
なんてね

『ありがとう!これ何?』

マルコ「フルーツジュースだってサッチが言ってたよぃ」

宴が始まり
フルーツの甘い香りがするジュースを
一口含む甘い香りが口いっぱいに広がり
舌の上をサラサラと流れた

マルコ「美味しそうに飲むねぃ」

『すっっごく美味しい!』

ニコニコ答えると
よかったなと笑ってくれる
カッコいいです
デレ期ですかっ⁉︎

左に親父様、右にマルコ…
両手に花状態ですね!私!
あ、両手に花ならお姉さんたちか…
じゃあ…両手に…両手に…
両手に盃…??
2人ともなんかお酒の香りが漂うの


.

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