幼少期

□禁句
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いつものように
3人仲良く森で
修行している時のことだった

サボ「そう言えばよぉエース!」

エース「あ?なんだ?」

エースは振り回していた鉄パイプを置いて
岩の上で休憩しているサボを見上げた
バニラはその横で呑気にリスに話しかけていた

サボ「お前の父ちゃんゴールド・ロジャーだろ?話聞かせてくれよ」

それをサボが口にした瞬間
周りの空気が一気に凍りついた
リスも怯えて逃げ出し
呑気なバニラも事の異様さに身震いした
サボも自分が口にしたことが原因とは思わず
ワタワタとしている
エースは周りの空気を震わせるような
どす黒いオーラを放っている
これはエースが本気でキレたときにしか
見せない表情だ

エース「俺の前で…」

岩の上までエースが上がってくると
サボはオロオロと後退りをした
エースはどんどん距離を縮める

エース「俺の前で…あんなロクでもねぇクソ親父の名前を2度と出すんじゃねぇ‼︎‼︎‼︎」

意味もわからずサボはボコボコにされる
バニラは慌てて仲介に入ろうと試みた
エースの腕を掴みサボから離そうとする

『エース!落ち着いて!どうしたっていうのっ⁉︎』

それでもエースの暴走は止まらず
バニラは弾き飛ばされてしまった
サボは慌てふためき
わ、悪かったよ!
と急いで謝罪した
それでも怒りが収まらないのか
エースは舌打ちを一つすると
森の奥へと消えていってしまった
その後ろ姿をバニラとサボは茫然と
見つめるしかなかった

その夜エースはダダンのアジトに
帰ってくることもなかったが
翌日金品の詰まった袋を担いで
あのいつもの場所に顔を出した

サボ「エース…昨日は済まなかった!あんなに怒ると思わなくて…」

エース「……もういいよ、だか!もう二度と俺の前であいつの名前を口にするな、わかったな?」

その威圧感に圧倒され
サボもバニラも大きく首を縦に振った
エースはその日1日
どことなく機嫌が悪かったが
次の日にはもう元に戻っていた

だがサボもバニラも
あのエースのキレた表情を
忘れることはなかった

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