依存症 2

□日常
1ページ/1ページ


今日も何の変哲も無い1日が過ぎていく

今日はサッチに頼まれて
遅れていた書類を
マルコに届ける約束をした
その代わりサッチが今度チョコケーキを
作ってくれるって言うもんだから!

そんなチョコケーキに想像を巡らせながら
マルコの部屋の扉をノックした
中からは開いてるよぃと
ちょっと不機嫌そうな声がした
遠慮がちにあけると
マルコは書類とにらめっこしていた
顔もあげずに何の用だよぃ
って超不機嫌そうに言う

『マルコさんにお届けモノです』

ちょっと気取っていってみると
マルコは驚いたように顔を上げた

マルコ「なんで真弓がこれを持ってきたんだぃ?」

『チョコケーキと引き換えにサッチのお届けモノを承ったの』

マルコは全くアイツは…と
ぶつくさ言いながらも私から書類を受け取った

マルコ「ありがとよぃ」

そう一言素っ気なく言うと
また書類とにらめっこを始めた
…………なんか冷たくないっ⁉︎
ちょっとマルコの冷たさを悲しく思い
ちょっかいを出すことに決めた
こちらに気を引かせてみせる!

急いでサッチの所で行って
私がコーヒー淹れて持って行くと
せがんでコーヒーを淹れさせてもらうと
それをお盆に乗せてマルコの部屋へと向かった
片手で扉を開け
デスクまで近づきコーヒーを置いた

マルコ「ん?コーヒーかぃ、気が効くな」

『美味しい?』

一口含んだマルコに
すかさずそう聞くとまた素っ気なく
あぁ、うめぇよぃって!
どうしたのさマルコ!

『私が淹れたのよ?』

マルコ「真弓が淹れたのかぃ?格別だよぃ」

口ではそう言ってくれるけど
なんか素っ気ない
書類にずっと目を落として
こちらを一度も見てくれない
そんなに忙しいのかな…?
今日はここまでにしておくかな
お仕事の邪魔はしたくないしね

その後も私は数日に渡って
マルコにちょっかいを出したわけですが
一向に構ってくれない
嫌われたのかな…?

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ