幸せの青い鳥

□Let's Go!!
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放課後、
部活も終えて私は
早足に図書館へ向かった

マルコは昨日と同じ
屋上の椅子に座り本を読んでいた

これだけで絵になる人は早々いないだろう

『マルコ、』

私がそっと声をかけると
マルコは顔を上げた

マルコ「おかえり美由紀」

私たちは並んで家路についた

”明日ピクニックに行こう”

この言葉がなかなかいえない

好きな人をデートに誘うみたい
否、間違ってはいない

マルコにとっては
ただのピクニックでも
私にとっては愛しい人とのデート

誘うだけなのに
誘うだけなのにどきどきする

マルコは隣で今日読んだ本の内容を
聞かせてくれた

マルコの吸収力はすばらしい
学生の私に分けてほしいくらいに...

もう私たちの世界の知識は
私たちと同じ...もしかすると
それ以上にわかったよう

ただ私は今それを受け流すことしかできない
なぜなら頭の中は
マルコをデートに誘うことでいっぱいだから

マルコ「美由紀??」

マルコが私の名前を呼んだ

『へ?何?』

マルコ「どうしたんだよぃ」

『どうもしないよ?』

私の不自然さにマルコも
気がついてしまったよう

マルコ「何か悩みでもあるのかぃ?」

大ありですよ
マルコをデートに誘いたいんですよ

なんてことはいえない

マルコ「相談なら乗るぞ」

よし、今だ!!
本当に絶好のチャンスだ

いつ誘うか!今でしょ!!

某予備校講師の言葉が頭をよぎる

『一つ相談なんだけど...』

マルコ「何だよぃ?」

『あ、明日ね学校休みだから
一緒にピクニックでも行かない??』

マルコ「ああ、行きてぇな」

マルコがOKしてくれた!!

天にも舞い上がれそうだ!!

『本当に!?嬉しい!!』

マルコ「もちろんだよぃ」



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