ー銀魂3
□第五声
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チュン…チュン…
朝…真選組屯所の食堂
「あれ?春斗がいませんけど…知りませんか?」
ふいに山崎が土方にきいた
「いんや?みてねえ、そういえば総悟も起きてきてねえな…」
「いつもこの時間には必ず起きてくるのに…ちょっと部屋見てきます」
そういって山崎は食堂を後にした
「春斗〜?起きてる?」
シーン…部屋からはなんの返事もない
「はぁ…入りますよ〜?」
山崎はそういって部屋に入った
「春斗〜…て、えぇ!?」
『すぅ…すぅ…』
そう、部屋には緑色の髪をした三、四歳ぐらいの子供がいた
もしかして…
春斗の隠し子!?
『ん…』
山崎の声でその子供がおきた
「あ、えと…その…」
『い…や…!こないで!!ごめんなさいごめんなさい…謝るから許して許して許して!!』
その子供は恐怖の目で自分に謝ってきた…様子がおかしい
「あ、えと…その落ち着こう?」
『お父さん…こないで…春斗はいーこにするから…叩かないで』
「春斗…?もしかしてこの子供は…春斗本人?」
「オイ、山崎、うるせえぞ…て、こいつだれだ?」
そんな俺のまえに
土方が表れた
『ひっ…やだ!!こないで春斗のこと…叩かないで!』
「な…なにいってんだ?こいつ…わけありそうだな…虐待にでもあったのか?つーか今…春斗って…もしかして本人か?」
『や…だ…怖いよ…来ないで』
「あれ?何してるんですかィ?土方さん、山崎」
と総悟が表れた
「いや、春斗の部屋にきたらこの子供がいてよ…」
「あ、それ春斗本人ですねィ…俺が昨日薬持ったんで」
「「はぁ!?」」
なにいっちゃってんの!?
「いやー、春斗の子供姿を見てみたいと思いましてねィ…」
ちらりと春斗をみる。
怯えている
「なんだかわけありそうですねィ…近藤さんの所へ行きやしょう。」
「あ、あぁ…」