遊び足りない
□その八
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宍戸「なかなか、だな」
ラリーを終えた2人。
お互い軽く打っていたとはいえ、一球に30分かかった。
女子にしては美代の体力は凄いと言える。
忍足「フォームや球威はまずまずやが、体力とスピードは上等やな」
女子とは思えへんほどにな。と、忍足は言った。
美代は汗すらかいていないどころか、息も乱していなかったのだ。
『少しやってた程度だからね』
宍戸「上等だろ」
もちろん、宍戸も平然としていた。
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「・・・・・あいつ」
ふたりのラリーを遠くから見つめていた人物が。
跡部だ。
跡部「・・・計り知れねえ、違和感が」
跡部は、顔をしかめた。
跡部「んー・・・わからねえ」
悩むなら、
眼力使えばよかろうに。
END