遊び足りない

□その九
1ページ/4ページ


『ぴろりー』


ある日の昼休みでのこと。

日吉「ぴろりは止めろ」

『何で?ぴよしとピロリ菌「日吉)だからだよ」似てるよな』


二人は掃除当番なため、教室に残っていた。


ノリコ「掃除してよビチコー」


久々登場ののりぴー。

のりこも入れて三人で当番なのだ。


日吉「そお言うお前はなんだ。何で机に座ってる!足組んでケータイいじってんじゃねえか」


サボっている。

ノリコ「だからあたしのかわりにビチコが掃除を」


日吉「するわけないよな」


げんに美代は、

『ジャジャジャジャーン!』


ほうきでエアギター。

完全にロッカーを気取っている。


『君もロッカーにならないかい?』

ノリコ.日吉「「ならねえよ」」

『なっ!!』


日吉「やってることが古いんだよ」


日吉以外は全く掃除する気がない。


『・・・べーちゃんでも誘おうかな』

日吉「やめろ」

ノリコ「しかし、くっさい雑巾ね」


のりこは雑巾を人差し指と親指で摘んでブラブラさせた。


日吉「・・・雑巾だからな」

ノリコ「よし」

何を思ったのか、机から降りてニヤリと笑ったのりこ。


ノリコ「いくよビチコ!!」

『なにっ!』

のりこは右手を大きく振りかぶって、

ノリコ「ピッチャー振りかぶって!」

『ふん。打ち返してやろう』

美代は、ほうきをバットのように構えた。

『さぁ、こい!!』

ノリコ「な、げ、ましたぁ!」

ーシュン

日吉「うわっ」


投げられたら雑巾は日吉の目の前をとおり、美代の元へと飛んでいく。

ベチャベチャと汚い水を飛ばしながら。

日吉「っ掛かった!くっさい水が掛かった!!」

『カキーン!!』

実際は、ベチャっと音を立ててのりこのもとに帰っていく雑巾。


ノリコ「うわっ、汚!!」

のりこか危機を感じ、とっさによけた。

それがいけなかった。

「おーい((ベチャ


日吉「・・・」

ノリコ「・・・・ぁ」

『・・・・』


跡部「・・・・・・・」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ