駄文。

□ワンスモア
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薬指にイチゴジャムの続き。エロのみです。キャラ崩壊注意。








「あ、あの…!」


シャツの中に忍ばせてくる手を押さえつけ、欲の含んだ瞳を見つめる。
突如動きを止められて面白くないらしく、何だよ―と眉をしかめる風守さん。
こうなってしまった以上、今更後にはひけない。
それはわかっているのだが、どうしてもこれだけは言わなければならなかった。


「先に言っておくけど私……」


そう言いかけた所、風守さんはまじまじと私の身体の一点を見つめていることに気付く。
そして。


「胸が無ェことなら知ってんぜ?」


思わず目が点になる。
私の身体を散々眺めた挙句、二言目に出た発言がこれだ。
しかも真顔で言ってくるものだからタチが悪い。何て失礼な人なのだろうか。
そもそも何で知ってるのよ―って、そうじゃなくて!


「ち、違うわよ!明日も勤務だから…その…」


「何だ、そんなことかよ」


安心しろ、俺も出勤だ。

何を安心すればいいのかよくわからないが、とりあえずお手柔らかにお願い、ということが伝わればそれでいい。
流石に腰痛で仕事を休むなんて馬鹿なマネはしたくない。
責任者がいなくなったのが主な理由とはいえ、せっかく落ちこぼれの特ラ課から卒業出来たのだ。
今のチームから追放という、最悪の事態だけは避けなければならない。
そこは風守さんもわかっているだろう。そう思ったのだが。


「…ぁっ、ちょっと…」


言いかけた私の言葉を聞く気がないのか、両手首を床に押さえつけ、空いた方の手でやんわりと下着越しに胸を撫でられた。
布越しに伝わる弱い愛撫にじれったさを覚える。直で触ってほしい。
そう思った時点で自分も相当溺れていると苦笑する。
重い身をよじると、その願いが通じたのか背中に手を滑り込ませブラのホックが外された。
重力で更にぺったんこになっていたそれを鷲掴まれ、既に反応していた先端をピン、と弾かれる。


「ひゃっ!」


「おいおい、色気ねー声だなァ」


もっと可愛く鳴けよ―
ニヤニヤと見下ろしながらそう言うと、手を伸ばしてするりと頬を撫でてくる風守さん。 
ゆっくりと近付いて来た顔に目を閉じると、唇を重ねられる。


「ん……」 


甘い吐息が鼻から抜けた。彼の背中に腕をまわして、ぎゅっと力を込める。 
唇の粘膜が擦れ合う度に、言い知れぬ電流が背筋をぞくぞくと震わせた。 
ちゅぷ、と舌が歯の隙間から進入してくる。


「んん、ふぁ……」 


舌のざらざらとした感触が、なんだか心地良い。 
気がつけば、夢中で舌を絡ませていた。 ぬろぬろと舌が絡まり合い、唾液の音がぴちゃぴちゃと鼓膜を打つ。
じん、と頭の芯が痺れた。 


つ―、っと唇が離れると互いの舌先から唾液の糸が繋がり、すぐに切れ落ちる。 
いつの間にかシャツを脱がされて、肌が外気に晒されていた。 
キスで更に反応を示した先端の突起を口に含まれ、背筋がうねる。


「ふ、う…っ…!」 


ため息に似た声が漏れる。腰を抱かれながら、ちゅく、と先端を吸い上げ舌先で転がされる。 
軽く歯を立ててくる彼の首に、思わず腕を絡める。刺激で固くなった突起に、ぬめりとした感触が這い回る。 
もう片方も指先で捏ねるように動かし、ゆっくりと愛撫される。 


「ぁ…ん…そこばっか…、」 


「なんだよ。違う所がいいのか?」


胸から顔を上げて尋ねてくる風守さんの顔を見るのが恥ずかしくて、目を逸らす。 
何も言わない私をまじまじと見つめながら、彼は目を静かに細めると、手を下腹部へと伸ばしていく。 


「ひっ!」 


素っ頓狂な悲鳴があがった。 また色気ねぇとか言われそうだが、もうどうでもいい。 
私の反応に気分を良くしたのか、スカートに手を侵入させると蕾に指を這わせてくる。 
口付けと胸の刺激のせいか、そこは既に熱く潤んでいた。 
反射的に閉じようとする太股の間に身体を割り込ませ妨害すると、下着に手を入れられ茂みをまさぐられる。 


「やぁ…、風守さ…ぁ…んっ」


有り得ない所にずぷり、と指が侵入してくる。肉芽に触れられると、びくりと肩を震わせた。 
ここがいいんだと確信したのか、指の腹で執拗に擦り上げてくる彼の行為にさらに声が漏れる。
蜜がどっと溢れ、彼の手の平を濡らした。指が動く度に、卑猥な水音が鼓膜をうつ。 
ぶわりと全身から汗が溢れてくるのを感じ、頭の芯がぼうっとぼやけていくのが分かった。 


「はっ…ぁ、もう……あぁっ!」


執拗に中を掻き回され、くにくにと蠢くそれに内壁がきゅっと締まる。
両足がぴん、と伸び身体ががくんと痙攣した。
ぐったりと力が抜けぼうっと宙を見つめていると、額に唇を落とされる。


まさか指だけでイクとはな―
そう言って完全にしてやったり、といった様子で向けてくる勝ち誇った顔がむかつく。
その時私はふと思った。この鼻に触るアホ面を崩してやりたい、と。
そう考えた矢先、私の身体は素早く次の行動に移していた。


「うおっ!」


「…今度は、こっちの番です」


そう言って油断していた彼の首ねっこを掴みベッドに押し付けると、その上に跨る。
唖然とした様子でこちらを見上げてくる彼の表情が非常に滑稽だった。


「お、おい…何すん……」


カチャカチャとそのベルトに手をかけ、下着の中から主張しているそれを取り出すと、既に勃ちあがっていたそれに顔を埋めた。
私の大胆な行動に驚いたのか彼は何か言いかけるが、それを無視して行為に集中する。
ゆっくりと亀頭の部分を飲み込み、喉の奥まで咥えると舌で竿を擦る。
歯を立てないように気を配りながら、顔を動かす。


「…北じょ、…んっ……」


私の名前を呼び、頭をそっと撫でてくる彼の様子を顔を上げて伺う。
息苦しさに溢れてくる唾液をピチャピチャと音を立てて絡ませると、ぐっと頭を撫でる手に力がこもる。
自分自身こういう行為は慣れておらず、正直気持ちよく出来る自信なんてなかったが、
吐息が漏れ眉が寄せられてるの所を見ると、少しは感じてくれているらしい。
それだけでも優越感に満たされた私は、黙って奉仕を続けた。


「気持ちいいですか?」


「……」


返事はなかったが、そろそろ限界なのだろう。だらりと汗にまみれた表情からそれが見てとれた。
とはいえ、不覚ながら自分の方にも限界が来ていた。
思った以上に顎は疲れ、だらしなく開く口からは先走りと唾液が混ざったものが溢れる。
空気を吸おうと深呼吸した瞬間、ぐいっと頭を引かれ、主張したそれを遠ざけられた。


「っ!?」

「もういい、離せ」


途中で行為を中断され、呆然とする。
あともう少しだったというのに。
もしかして…気持ち良くなかったのだろうか。
そんな不安を抱いていた私を、彼は宥めるように引き寄せると耳元で囁いた。


「…果てるなら、お前のナカがいい」


そう言って私をぎゅっと抱きしめ、腹部をやんわりと撫でてくる風守さんの欲を含んだ姿は、女の私よりも誰よりも美しく、淫らだった。
彼の首筋に唇を寄せながら、私はこくりと頷くと彼に身体を預けた。



















「…力抜け……」


「ん、」


入口付近に擦りつけられたソレが、ゆっくりと侵入する。片足を抱え上げられながら、首筋へ口付けを落とされる。
壁を押し分けるように、深く入っていく。手首を掴まれると、指先を絡められる。


「はっ……北條…」


「…んっ…、」


「…辛くねぇか」


まだ少し痛いけど、大丈夫、と苦笑しながら彼の頬を撫でて、背へと腕を回した。
ちゅっと唇を吸われて瞳を見つめられた瞬間、一気にぐいっと押し込められる。


「あっ」


小さな悲鳴を上げ、ふるりと身を震わせた。
膨らみに手を伸ばしやわやわと揉まれると、同時に腰を動かし始めた。律動に合わせて自信も身体を揺らす。
背にしがみつく腕に力がこもる。


「ふ……、うぅ…っ」


小さく漏れた声と同時に、中で大きくなるソレをきゅっと圧迫するのがわかる。
少し解れたソコから自身をギリギリまで引き抜き、腰を掴んでゆっくりと挿入される。
最初は苦痛しかなかった声も、だんだんと甘さを含んだ声色へと変わっていった。


「あ、風守さ…ん…っ」


「…どした?」


「きもち、いっ……アぁっ!」


段々と大きくなり制御出来ずにいる喘ぎ声に、彼の腰の動きも激しさを増してゆく。
ビクッと背を反らすと、風守さんは過剰な反応を示した部位ばかりを執拗に攻めたて始めた。
生理的な涙がこぼれると、舌でそれを舐めとってくれる。


「ぁっ、ん……あっ、だめっ」


「…くっ、‥っ」


言葉とは裏腹に、卑猥な音を立てながら風守さんの背中に絡みつく。
締めつけられて中で大きくなるそれに限界を感じたのか、彼はラストスパートをかけた。


「はぁっ、ん…ァあ、風守さ…」


「っ、は…愛してる…紗希」


「…ッ!あっ、もう…いっ、あああぁっ!!」


奥を激しく突かれて仰け反りながら果てると、同時に中にどくん、熱を注ぎこまれる。
びくんと痙攣しうなだれた私の上に、彼が覆い被さるように倒れ込んだのを感じた。













―――――――――――――












「…反則です」


重い腰を擦りながら、顔をシーツに顔を突っ伏し、不満を漏らした。
その頬は未だ熱を持っているのがわかる。


「最後にあんな呼び方するなんて…」

「あ?さっきの仕返しだよ」


いやー可愛かったなァ、隼人さんだってよ、
媚びた声色で台詞の再現をする相手に、枕を投げつける。
もう絶対呼んでやらない…。
飛んできた枕を受け止めた彼は、拗ねる私の頭をよしよしと撫でた。
また子供扱いされてる。


「さっきの話だが、お前の気持ちはよくわかった。でも無理だけはすんな。それが条件だ」

「…はい」


まぁ、少なくとも貴方ほどの無茶はしませんので。
ボソッと小さく呟くと、どうやら聞こえなかったらしく不思議そうな顔をされたので何でもない、と促した。
反論されたら面倒だ。


「あ、でもガキが出来たら話は別な」

「………へ?」


とんでもない言葉が耳に入ってきたような気がして、思わず聞き返す。

そんな訳で第2ラウンドいくか――
そう言ってニヤニヤしながら私の上にのし掛かってくる風守さん。
このままじゃ、冗談抜きに孕むまで犯される…!
完全なる獣と化した目の前の人物を見て絶望した私は、これ以上ないほどの全身の力を込め、彼のお尻をつねった。













ワンスモア














(いって!なにすんだ!)


(風守さんの変態ゴリラ!最低ッ)


(…その変態ゴリラにお熱なモノ好きは何処のどいつだよ!)


(し、知りません!実家に帰らせてもらいます!)











EROは一気に書き切るべき。
お互いに下の名前で呼ばせられて満足です。

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