図書館戦争
□2話
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「腕下げんな、笠原!」
「はいっ!」
『(わぁ、郁かわいそう;)』
私の少し後ろを走っている郁に堂上さんの罵声が飛んだので、
心の中で励ます。
「苗字!お前はもっと速く走れるだろうが!!」
『(うぅ(汗))』
私も名指しで怒られた・・・
しょうがないので私も走る速度を速める。
だって今でも6位なのにこれ以上速く走る必要があるのだろうか・・・。
『はぁ・・・はぁ・・・はぁ』
『(お、終わったぁ!)』
ゴールの後、息を整えながら後の人たちが来るのを待つ。
十二人目で郁がゴールとともに倒れこむ。
『(あ!それじゃあ…また堂上さんに…)』
『ぃk「誰が倒れていいっつた!腕立て!」
倒れこんだ郁に注意しようと声をかけようとしたとき、
ちょうど堂上さんが郁に腕立ての刑を命令した。
『(ま、まぁしょうがないよね・・・?)』
また怒られても嫌なのでほっておく。←
『(郁、ドンマイ!)』
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