AmouR.
□#11.on your mark
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文化祭二日目。
今日が最終日だ。
午前は悠太も春ちゃんもフリー時間。
午後からの出番となる。
春「祐希くんと千鶴くんと要くんのお化け屋敷に行きますか!」
『どんなカッコしてるのかな〜?楽しみだね』
悠「ベタに幽霊とかしてるんじゃない?」
お化け屋敷に向かっていると、
茉咲ちゃんに出会った。
茉「しゅ、春くんたち、どこかいくの?」
春「あ、茉咲ちゃん!これから祐希くんたちのお化け屋敷に行くんです。茉咲ちゃんもどうですか?」
茉「えっ、いいの!?」
春「はい」
『茉咲ちゃんなら大歓迎だよ』
わたわたと可愛らしく慌てている。
『かわいいなあ…猫みたい』
悠「美雨、夏祭りのときも茉咲のことそんな感じで見てたよね」
『恋する茉咲ちゃんに目が離せないんだよね』
悠「…いろいろ遠いな」
『何か言った?悠太』
悠「ううん。なにも」
茉咲の恋も、春がニブすぎて遠そうだし、
美雨との恋の道も、きっと遠いんだろう。
長年の想いは、いつまでも静かで。
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