AmouR.

□#09.naked king
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ガコン


『要の分の…ウーロン茶でいいか』


放課後。私は要の帰りを待っている。
悠太たちは春ちゃんの髪を切ると言っていたためだ。私は明日の楽しみにとっておいている。


『中学以来かなあ、春ちゃんの短髪』


天パで広がっちゃうケド。






「じゃ、塚原あとはよろしくな〜」

「塚原先輩かんばってー」


『その資料』

「去年の文化祭のアンケート…まとめとけって言われたわ」

『私がやろうか?』

「いい。これは俺がなんとかすっから」

『要、文化祭費用のこととか色々やることあるでしょ。それくらい私が手伝うから』

「…わかったよ。言い出したら聞かねえもんな、お前」

『分かればいいのよ?』


一人で頑張っちゃう要を放っておけるわけがない。


「あ〜…あの暇人共にも分けてやりてえ」

『さっき言ったことと矛盾してますけど』

「美雨とあいつらとは日頃の行いが違うんだよ」

『私の事良く思ってくれてるんだ。うれしー』

「っばっっか!!口動かしてねえで手ェ動かせ!!バーカ!!」

『馬鹿馬鹿うるさいなあ』


真っ赤になって暴言はいても怖くないですよー、と笑いながら。



さっき買った飲み物の存在に気づいたのは
一通りの仕事を終わらせたときだった。



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