ONEPIECE

□Windless Day
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今から10年前に遡る

盃を交わした3兄弟と
1人の少女のおはなし










今日もルフィとエースは食料調達に
山へ狩りに行っていた。


それと同時刻、山賊ダダン一家の住処にあの男が訪ねる。


トントントン

トントントン


「誰だい!?何回も何回もノックしなくても聞こえてるよ……って、ガープさん!??」

「よおダダン。ルフィは元気にしとるか」

「そりゃあもうお手上げだってくらい元気です!!…で、今日はどんな用で来たんですか」


手をすりすりとごまをすり、
つくり笑顔でガープを見上げるダダン。

ガープがそんなダダンを見下ろし、
背中に張り付いていた一人の少女を前に出した。


綺麗な胡桃色の髪。
紫水晶をはめ込んだような真ん円な瞳。
年はエースに近いだろうか。
こんな幼いのに、将来立派に奇麗な花が咲くだろうとダダンは思う。


「…その子は?」

「今日からここに預かってもらおうと思ってな!立派な海兵に鍛えてやってくれ!」

「まーーたですか!?こちとら3人の子供なんて見切れませんて!」

なんじゃとぅ?

「ぐぅ…っ」

「…この子はな、孤児じゃった。
 戦争の耐えない町で親と死に別れ、一人ぼっちじゃった。そこをワシが拾った。…頼んだぞ」

「………、は」


ダダンは、感動してしまい、気づかなかった。
もうそこにはガープはいなかったのだ。


あンの、クソジジイィィィイィ!!!!



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