ONEPIECE

□キスのかけひき
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あまり甘えてこないクロエに俺は痺れを切らせる寸前。

晴れて恋人になった俺たち。
ルフィには素直におめでとう、と言われ
サボには皮肉たっぷりのおめでとうを言われた。
ナミもすごくはしゃいでいた。
でもクロエを泣かせたらただじゃ済まない、と脅された。恐ろしい。


そんなワケで俺は浮かれてた。
クロエも、恋人になったから甘えてくれる、と期待もしていた。


「エース?」
「…いや何でもない…」
「? 変なの」


本を読んでいる彼女の隣で手を広げてみせる。
周りをよく見る彼女のことだ、と過信してた。

イメージでは俺の胸に大喜びで可愛く飛び込んで来てくれる事を思い浮かべていた。(照)


すごく甘えられたい。


日に日にその思いは増していく。




そしてついに耐えきれなくて。
甘えてほしくて。

「キスしてほしいか?」

って聞いたら、クロエはパタンと本を閉じて。
ちらりと見せた顔はとても赤くてこっちまで熱くなる。
というか俺すごく恥ずかしいこと発言した気がする。

クロエはそんな赤い頬と上目遣いで

「したい?」

と言う。


俺はその反則フォームに理性を切らし、無理矢理押し倒し唇を重ねた。




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