45cm差の恋

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『授業終わったぁ〜』

授業、あんまりついていける気がしないや。

あ、そういえば。入部届けもらったんだよね…



「そういえば結香、部活とか何入るか決めた?」


何日か経って茉莉ちゃんに聞かれたことだ。

中学の時は部活に入ってなかったんだよね…だから今度は入ってみたいとも思う。

でも入るってどこに?バスケ部?マネージャー?絶対できないよなぁ…

うーん…

『どうしようかなぁ…』

一人で机にぐてっとしながら考えていると、上から、

「何を考えているのだよ」

と声をかけられ顔を上げれば、緑間くんがいた。まぁ口調からして顔上げなくても分かるんだけど。

『いや、入部届けもらったでしょ?で、私も何か部活に入ろうかなぁ、って思ったんだけど、どこに入ったらいいか分かんなくて…』

「それならバスケ部のマネージャーをすればいいのだよ」

『うーん、それも考えたんだけどね?私バスケとかそういうの全然わかんないし役に立てる気がしないから…どうしよう?』

バスケ部には和くんもいるし緑間くんのきれいなシュートも見れるんだけどね…

そう言うと若干焦った声で、

「俺に聞かれても知らないのだよ!……だが、空いた時間に部活の見学くらいなら一緒に行ってやる」

って言われた。部活見学一緒に行ってくれるの!?一人で行くのちょっと、いや、かなり嫌だったから助かった…!

『え、ホント!?嬉しいなぁ…あ、でも、緑間くん大変じゃない?』

「俺は大丈夫なのだよ、人事を尽くしているからな」

『そっか、じゃあお言葉に甘えさせてもらうねっ!』

「…行きたい時に呼ぶのだよ」

「うんっありがとう緑間くん!!」

緑間くんすごく優しい!

そう思っていたらチャイムが鳴った。勉強、頑張ります。
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