秋企画

□ずっと約束と
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ぎゅっとずっと


最近野分が黙々と作業してます。
構ってほしいとかそんなんじゃない
ただ黙々と裁縫してるんだ
仕事から帰ると格闘していた
俺はハードカバーを開き読書のふりをしながら野分を観察する


「ヒロさん、夜ご飯まだですか?」

一段落したのか話しかけてくる野分
俺は見てないふりして小さく頷いた

「今日はグラタンにしますね」

「…あぁ」

俺は野分の作っているそれに嫉妬しているのだろうか
しばらく考えていると夕食が出来上がる

「ヒロさん…夕飯出来ましたよ」

「あぁ、ありがとう」

野分の向かいに座る
一口食べる
うん、うまい
ホワイトソースがいい

そーいえばとさっきの裁縫の理由を聞いてみることにしてみた

「病院に来てた子がボッチャの大会に出るらしいんです」

「ボッチャ?」

「最近うちの病院で流行っているスポーツですよ。障害を持った子も遊べるんで楽しいですよ。」

ニコニコと笑いながらたのしそうに話す野分
でも俺ははっきりいって
ムカッとしている
俺は食べ終わるとささっと風呂に入りベッドへ行く


「ヒロさん、拗ねちゃいました?」

「違う」

「違いません、可愛いですヒロさん」

俺は恥ずかしくなり枕に顔を埋める
野分は俺の隣に寝転がり俺を抱き締めた
野分も風呂に入ったばっかなのであったかい
野分の匂い…つい鼻を近づけクンクンしてしまう

「ヒロさんも今度、一緒にボッチャやりましょ?」

「別に良いけど…」

「約束です」

約束…野分…









あわわわわ
スポーツする×
スポーツ観戦○
です。

ボッチャって流石に病院でやってないですよね…
施設ではわりとやってるとこが多いようです。
結構難しいです。(私的に)

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