レイジの実験室

□優しい吸血鬼
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「ふぅ…やっとできました」

レイジは5本の小瓶を持ってにやけています。

にやけすぎていてイケメンが台無しになっていました。

(やっぱり…飲ませやすい方から飲ませましょうか…ふふふ。

さてと…お菓子でも作りましょうか)






「カナト!
今日のおやつはクッキーですよ」

カナトのおやつは大体レイジが作っています。

「むしゃむしゃ」

作ってくれたレイジにありがとうの一言も言わずカナトはクッキーを食べていました。

「むしゃむしゃ……」

あれ?食べている音がしなくなりました。

レイジはもう食べたのか?と後ろを振り向き…微笑みながら

「カナト…クッキーは美味しかったですか?」

と カナトに訪ねました。

「………」

カナトは何も言いません。

…いや 言えないのです。

だって 机に突っ伏してすやすやと寝ているのですから。

「クッキーの生地に薬を混ぜてみたのですが…効くようですね…」

そう言うとレイジはにやにやしながらキッチンから出て行きました。
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