long story

□プロローグ
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「おいコラねーちゃん」


「キミどこ見て歩いてたんだ?」



――――人通りがほとんど無い薄暗い路地。


そこに大きな影が五つと、小さな影が一つ。



「俺の新品のスーツこんなに汚してくれちゃってよぉ…」


「ご、ごめんなさい…」



ドスの効いた低い男の声と、震える女の声。


―――影の正体。それは。



「あーあ…。マジでどうしてくれようか」



一人の少女を取り囲む、大柄な五人の男たちだった。


その中の一人のスーツに、茶色い染みがついている。


顔面蒼白で今にも泣き出しそうな少女を男たちは品定めするように見下ろす。


なかなかに綺麗な顔立ちの少女。高校生くらいの年齢だろうに、発育した身体。


男たちはニヤリと口角を上げた。



「お、お金払いますから…」


「これブランドものだからな。ザッと百万。お前払えるのか?」



男の言葉に青ざめる少女。


そんな大金、払えるわけがない。


押し黙った少女を見て男は舌なめずりをする。


男のぎらつく目を見て、少女は全身に鳥肌が立った。



「そうだなぁ……」



言いながら男は少女の細い腕を掴む。



「金がねぇんなら仕方ねぇ」



――――身体で払ってもらおうか。



「――きゃっ…んぐっ」



男の言葉と同時に拘束される身体。


少女は逃げようと暴れようとするが押さえ付けられびくともしない。


四肢を拘束され、口も塞がれ恐怖のあまり涙を流す少女。


少女を見てスーツに染みのある男の目が楽しそうに細められた。


ゆっくりと男は少女に近づく。



「――悪い子にはお仕置き、しなくちゃね」



ビリビリッ―――。


勢いよく男は少女のブラウスを引きちぎった。



「―――んんう!?」



驚きで少女は目を見開く。反動で大粒の涙がこぼれ落ちた。


男は目の前の少女の身体にごくりと喉を鳴らす。


引きちぎられたブラウスの間から見える、レースにあしらわれたブラジャー。


男はそれをグイッと勢いよく引き下げた。


現れたのは、柔らかそうな白い胸。


男は少女のそれに躊躇なく触れた。



「んんっ―――」



他の男たちに押さえ付けられたままの少女は抵抗することも叶わず、男にされるがまま。


白い膨らみの中央にあるばら色の突起を目に留めた男は、指先でそこに触れた。
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