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□1人はイヤ
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ソワソワ…

ソワソワ…



いつものカウンター席。
今はナツ1人。


グレイはジュビアと仕事へ。
ハッピーはシャルルの所。
エルザはじっちゃんと出かけた。
ルーシィは………



「なぁミラ。ルーシィまだなのか?」

「ん〜今日は遅いわね。どうしたのかしら?」


もうお昼はとっくに過ぎてる。
寝過ごしてるにしては寝過ぎだし。





1人は好きじゃない。
面白くないしつまらない。
それに寂しい。


「オレ、ルーシィの家行ってくる。」

「は〜い。いってらっしゃい。」


いつもよりニコニコしているミラに
送り出された。
ニコニコとゆうよりニヤニヤ
に近い感じだったけど…。





いつものように窓から入る。
部屋を見渡すがいない。

ベッドから頭が出ているのに気付く。


「ルーシィ、まだ寝てんのか?!」


ドタドタ歩き布団をはがす。


そこにはいつもよりほっぺが赤く
呼吸が辛そうなルーシィがいた。
寒いのか小さく縮こまっていた。


「おい、ルーシィ〜?」


ペチペチと軽くほっぺを叩く。


「んっ…ナツ?………寒い…」


また布団をかぶってしまった。


「風邪引いたのか?」

「うん。そうみたい。」

「大丈夫かよ。」

「…うん。熱あって寒いだけだから
大丈夫〜。」


そう言いながらブルブル震えてる。


「……よし!」
と言うなりルーシィの隣に
寝始める。


「ちょ…ちょっと、ナツ!?」

「これでどうだ?」


とルーシィを抱きしめる。


「ん…温かい。さすが火竜ね。」

「だろ〜!」

「でも、風邪うつるから帰った方が
いいわよ?」


身体を離そうとするルーシィ。


「えーやだよ。」

腕に力を入れ離れられないようにする。


だってここで帰ったら
ルーシィが1人になる。
きっと寂しいと思うに違いない。
ルーシィにはそんなこと
思ってほしくない。

それより早く風邪を治して
一緒に笑い合いたい。


「そんなこと言って…うつっても
知らないんだからね!」


と言いつつも嬉しそうだ。


「いいから寝ろよ。んで、早く
風邪治して仕事行くぞ!」

「うん。…ナツ、ありがと。」


それからすぐに眠りにつくルーシィ。


fin
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