07/07の日記
02:12
妄想って…とまんねーよな(笑)
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「中間テストを返します、呼ばれたら取りに来なさい」
そう、低すぎない声が淡々と物を言う。
周りのクラスメイトは口々に嫌だと言うが、それは私も同じで。けれど、帰ってこないのも何点なのか知りたさから落ち着けない。
名前の順で呼ばれていて、私は後、二人待つよう。
そわそわそわ……。
悪い点数だったら、どうしよう。
そう、考えて嫌だ嫌だと思っていても名前は呼ばれる。
「はい」
返事をして。先生の所に向かうと何の感情も見せない二つの目が、私を見た。
「どうぞ」
そう言われただけでテスト用紙を受けとれば逃げるようにして自分の席についた。
一つ、深呼吸をしてから答案用紙を見て溜め息を一つ。
「(88点……よかった)」
もう一度、小さく溜め息を吐けば……点数の下に鉛筆で書かれたコメントが。
「っ……」
ーー安定的な点数ですが、これ以上を求めてみてはいかがですか。
酷いコメント。
わざと消せるモノで書いたんだ。
チラリと先生を見れば、他の生徒を見ていて、私を見ていない。
また答案用紙を見て、点数を確かめる。
88点。80点代。
私の、ボーダーライン。
安全圏の、ボーダーライン。
それを見抜いた貴方は、ボーダーラインを越えてくる。
要は、ヒロインらしき人物の安全圏を壊そうとする、コワイ先生の話しを書きたかったんだよね。
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