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□CM - ヒョンの、あなた
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僕の大切なあなたは

僕の大切なジェジュンヒョンの彼女。



僕達が日本でもがいていた頃から
あなたは僕達の近くで働いていて

人懐っこいジェジュンヒョンは
いとも簡単にあなたを手に入れた。


今は色々大人の事情があって
逢えてないん…だろうと思う。


何年も一緒にいるけど
あなたの涙なんて一度も見たことない。


そんなあなたでも

寂しかったり、するんだろうな。






撮影の待ち時間。

前髪を直してくれるあなたに
思い切って聞いてみた。




「…ヒョンと、逢いましたか、最近」


『‥え…?』




コームを持った手が
僕の目の前で一瞬止まる。




『‥ユノには毎日のように逢ってるけど?
 そんなのチャンミンも知ってるでしょ。』


「…ユノヒョンじゃ、なくて」



はぐらかそうと、必死な目。

僕の目は、それを見逃さない。






「ジェジュンヒョンと、逢えてないんでしょ…?」


『‥あぁっ、ジェジュンのことかぁ』





乾いた声で、僕の前髪から手を離す。






「……寂しく、ないんですか?」





寂しくない訳がない。

いっそ寂しい、と言って欲しい。







『‥待つのには、慣れたから。

 今もこの世界のどこかでジェジュンが‥
 ジェジュンの思う道を生きてくれていれば、
 私は…それだけで、じゅうぶん。

 あのね、チャンミン。
 本物のいい女は、待つことも出来るのよっ。』






そんなに誇らしげな台詞なのに

今にも泣きそうなのは、何故‥?


涙が今にも落ちそうな瞳。




ジェジュンヒョン、あなたが


今すごく、憎いです。







「‥僕じゃダメなんですか


 こんなに近くに、いるのに‥。」








そんな顔、見せないで




抱きしめたくなるから


もう戻れなくなるから







(ヒョン、僕を許して)

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